ジオテクノロジーズとLBMA Japanが環境省「デコ活」補助事業に採択、位置情報データを活用した脱炭素運動を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ジオテクノロジーズが環境省「デコ活」補助事業に採択
LBMA Japanと共に「LOCATION-GXプロジェクト」を推進
位置情報データを活用した脱炭素運動を展開

ジオテクノロジーズとLBMA Japanが環境省「デコ活」補助事業に採択

ジオテクノロジーズ株式会社は、一般社団法人LBMA Japanが主催する「LOCATION-GXプロジェクト」に参画し、環境省の「デコ活」推進事業に係る補助事業の公募に採択された。このプロジェクトは、位置情報データを活用したビジネスやマーケティングを推進する非営利業界団体LBMA Japanが中心となって展開するものだ。^[1]

「LOCATION-GXプロジェクト」は、2024年5月に発足し、移動におけるCO2排出量とその行動変容に伴う脱炭素の計測基準を統一した「Location-GXガイドライン」を発行した。このガイドラインに基づき、LBMA Japan会員企業による国民向けナッジ施策を推進することで、移動に関する行動変容に伴う脱炭素に取り組むことを目的としている。

ジオテクノロジーズは、国民向けナッジ施策を推進するために先行事業モデルを作成する役割を担う。同社が運営する2,000万ダウンロード目前のポイ活アプリ「トリマ」を活用し、脱炭素のメッセージを効率的・効果的に国民に伝達するとともに、「歩いてお得」を推奨することで、結果的に自動車の利用機会を減らし、脱炭素な暮らしにつなげるナッジモデルを創造する予定だ。

LOCATION-GXプロジェクトの概要

項目	詳細
主催団体	一般社団法人LBMA Japan
プロジェクト名	LOCATION-GXプロジェクト
発足時期	2024年5月
主な目的	位置情報データを活用した脱炭素運動の推進
ガイドライン	Location-GXガイドライン
採択事業	環境省「デコ活」推進事業
参画企業	ジオテクノロジーズ株式会社、株式会社unerry、ANA X株式会社、株式会社ブログウォッチャー、株式会社データインサイト

ナッジについて

ナッジとは、行動経済学の概念で、人々の選択の自由を保ちつつ、より望ましい行動を取るよう促す手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

強制や禁止ではなく、選択肢の提示や環境設計による誘導
人間の心理や行動特性を利用した緩やかな介入
個人や社会にとって望ましい結果を導くことを目的とする

LOCATION-GXプロジェクトでは、ナッジを活用して国民の脱炭素行動を促進する。ジオテクノロジーズのポイ活アプリ「トリマ」を通じて、歩くことでポイントが貯まるという仕組みを提供し、自動車利用の削減と脱炭素行動の促進を図る。この手法により、ユーザーは自発的に環境に配慮した行動を選択するよう導かれるのだ。

LOCATION-GXプロジェクトに関する考察

LOCATION-GXプロジェクトの良い点は、位置情報データという先進技術と行動経済学の知見を組み合わせて、効果的な脱炭素運動を展開しようとしている点だ。特にジオテクノロジーズのポイ活アプリ「トリマ」を活用することで、ユーザーに直接的なインセンティブを提供しながら、環境に配慮した行動を促すことができる。この手法は、従来の啓発活動よりも即効性があり、広範囲に影響を与える可能性が高いだろう。

一方で、今後起こり得る問題として、プライバシーの問題や位置情報の悪用リスクが挙げられる。位置情報データの収集と利用に関しては、ユーザーの同意を得ることはもちろん、データの匿名化や適切な管理体制の構築が不可欠だ。また、ポイント付与の仕組みが悪用される可能性もあるため、不正利用を防ぐための対策も必要になるだろう。

今後の展開としては、より多様な企業や団体との連携を通じて、脱炭素行動の選択肢を増やしていくことが期待される。例えば、公共交通機関や自転車シェアリングサービスとの連携により、より総合的な低炭素型移動システムを構築できる可能性がある。また、AIを活用して個々のユーザーの行動パターンに合わせたパーソナライズされた提案を行うなど、ナッジの効果をさらに高める取り組みにも期待したい。