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公開：2024-07-18

オルツとイー・アソシエイツが「smartQA」を開発、株主総会のAI支援で業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• オルツとイー・アソシエイツがAI支援サービス「smartQA」を開発
• 大規模言語モデル「LHTM-2」を基盤に株主総会のDXを加速
• 正確な出力、IR業務向け機能、安全性が特長
• 2024年11月からエンタープライズプランを提供開始

「smartQA」が実現する株主総会のDX化と業務効率の向上

オルツとイー・アソシエイツが共同開発した「smartQA」は、株主総会における想定問答作成業務を革新的に効率化するAIサービスだ。大規模言語モデル「LHTM-2」を基盤とし、膨大なコストとリソースを要していた従来の作業を大幅に簡素化することに成功した。これにより、上場企業のIR活動全体の質的向上が期待される。^[1]

「smartQA」の特長として、正確な出力が挙げられる。学習データのみを使用し、時系列で情報を整理することで、AIによる不正確な内容生成（ハルシネーション）を防ぎ、事実に即した回答を生成する。また、自動・手動の2種類の情報蓄積スタイルや高度な対話型検索システムなど、IR業務に特化した機能を実装している。

セキュリティ面でも「smartQA」は優れた特性を持つ。AIエンジンやデータベースを企業ごとに独立して設置する仕組みにより、情報漏洩のリスクを最小限に抑えている。さらに、音声認識を活用した「答弁事前練習機能」も備えており、IRに関する応答練習も可能だ。これらの機能により、株主総会の準備から実施までを包括的にサポートする。

大規模言語モデル「LHTM-2」とは

大規模言語モデル「LHTM-2」とは、オルツが開発・提供する高度な自然言語処理技術を用いたAIモデルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 高い正確性と秘匿性を持つ言語処理能力
• ライフログによる情報の蓄積と活用
• IR/SR分野における専門的な知識の反映
• 時系列データの適切な処理と出力
• ハルシネーション（AIによる誤った情報生成）の防止機能

「LHTM-2」は、特に金融や企業情報に関する専門的な知識を持ち、それらを適切に処理・出力する能力を有している。このため、「smartQA」のような株主総会支援サービスにおいて、高い精度で想定問答を生成することが可能となっている。また、セキュリティ面でも優れた特性を持ち、機密性の高い企業情報を安全に扱うことができる。

AIを活用した株主総会支援サービスの今後の展望

「smartQA」の登場により、今後株主総会の準備プロセスが大きく変化する可能性がある。AIによる効率化が進むことで、企業は戦略的なIR活動に、より多くの時間とリソースを割くことが可能になるだろう。一方で、AIが生成した回答の品質管理や、人間の専門家による監修の重要性が増す可能性もある。

今後の機能拡張としては、リアルタイムでの質問応答支援や、株主の傾向分析など、より高度なAI活用が期待される。また、多言語対応や、ESG関連の質問への対応強化など、グローバル化や社会的要請に応じた機能の追加も考えられる。これらの進化により、「smartQA」はIR活動全体の質的向上に大きく貢献する可能性を秘めている。

「smartQA」の恩恵を最も受けるのは、上場企業のIR担当者や経営陣だろう。準備時間の短縮や回答品質の向上により、より効果的な株主とのコミュニケーションが可能になる。一方で、従来の想定問答作成業務に携わっていたコンサルタントなどは、役割の変化や専門性の再定義を迫られる可能性がある。AIと人間の協業による新たなIR支援の形が模索されていくことになるだろう。

参考サイト

1. ^ 株式会社オルツ. 「オルツ、イー・アソシエイツと株主総会の想定問答をAIで支援する「smartQA」を開発～生成AIを活用して上場企業における株主総会のDXを加速し、IR戦略をトータルサポート～ - alt」. https://alt.ai/news/news-2934/, (参照 24-07-18).

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