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公開：2024-09-07

東京大学発スタートアップ匠技研工業がICCスタートアップカタパルトで3位入賞、製造業DXの可能性を示す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東京大学発スタートアップ「匠技研工業」がICCスタートアップカタパルトで3位入賞
• 製造業向けSaaS「匠フォース」を提供し、部品の値決めをDX化
• 上場企業から町工場まで幅広い導入実績あり

匠技研工業のICCスタートアップカタパルト入賞と事業概要

東京大学発スタートアップの匠技研工業株式会社は、2024年9月3日に開催された「ICC KYOTO 2024」のピッチイベント「スタートアップ・カタパルト」にて3位に入賞した。同社は2020年に創業し、製造業を対象とした部品の「値決め」をDXするSaaS「匠フォース」を提供している。^[1]

「匠フォース」は、製造業における部品の適正売価決定プロセスを効率化し、高度なノウハウを要する見積業務の技術承継や価格の適正化に貢献している。原価高騰の影響や市場相場を考慮した迅速な価格決定を可能にし、業務効率化だけでなく、技術継承の課題にも対応している。

匠技研工業の導入実績は上場企業から町工場まで幅広く、今後も製造DX領域で「匠の力を拡張する」プロダクトを複数展開していく予定だ。ICCスタートアップカタパルトでの入賞は、同社の技術と事業モデルが高く評価されたことを示している。

ICCスタートアップカタパルト2024の概要

ICC サミット KYOTO 2024の詳細はこちら

SaaSについて

SaaSとは、「Software as a Service」の略称で、ソフトウェアをインターネット経由でサービスとして提供する形態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• インターネット経由でアクセス可能なため、場所を選ばず利用できる
• 初期投資が抑えられ、使用量に応じた料金体系が一般的
• 提供元が保守・管理を行うため、ユーザー側の運用負担が軽減される

匠技研工業が提供する「匠フォース」はSaaSの一例で、製造業における部品の値決めプロセスをデジタル化し効率化している。このようなSaaSは、特定の業界や業務に特化したソリューションを提供することで、従来のソフトウェア導入に比べて迅速かつ柔軟に企業のDXを支援することが可能だ。

匠技研工業のICCスタートアップカタパルト入賞に関する考察

匠技研工業のICCスタートアップカタパルトでの3位入賞は、製造業DXの重要性と同社のソリューションの有効性が広く認められた証左といえる。特に、部品の値決めという製造業の根幹に関わる業務をDX化する取り組みは、原価高騰や人材不足といった業界の課題に対する有効な解決策として高く評価されたのだろう。

今後、匠技研工業が直面する可能性がある課題としては、急速な事業拡大に伴う組織管理やカスタマーサポートの質の維持が挙げられる。上場企業から町工場まで幅広い顧客層に対応するには、柔軟なサービス提供体制と高度な専門知識が要求される。これらの課題に対しては、継続的な人材育成とAI技術の活用によるサポート業務の効率化が有効な解決策となり得るだろう。

今後、匠技研工業には「匠フォース」の機能拡張や新たな製造DX関連サービスの開発が期待される。例えば、AIを活用した市場動向予測機能の追加や、サプライチェーン全体を最適化するプラットフォームの構築などが考えられる。製造業のDXを牽引する企業として、日本のものづくり産業の競争力強化に貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「東京大学発スタートアップ「匠技研工業」が、ICCスタートアップカタパルトにて、3位入賞 | 匠技研工業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000057137.html, (参照 24-09-07).

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