HOKUTOと日本臨床腫瘍学会が包括的業務提携を締結、9月10日よりJSMO公式アカウントの運用開始でがん治療情報の発信を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

HOKUTOが日本臨床腫瘍学会と業務提携を締結
9月10日よりJSMO公式アカウントの運用開始
がん治療学に関する信頼性の高い情報を発信

HOKUTOと日本臨床腫瘍学会の包括的業務提携によりがん医療情報の発信強化

株式会社HOKUTOは2024年8月14日、公益社団法人日本臨床腫瘍学会と包括的業務提携を締結し、9月10日より日本臨床腫瘍学会の公式アカウントの運用を開始した。この提携により、学会情報や講演会のお知らせ、ガイドラインの紹介、専門医による解説記事など、がん治療学に関する信頼性の高い医療情報の発信が強化される。^[1]

HOKUTOはこれまでオンコロジー領域の医学情報の充実に注力してきたが、10万人を超える医師会員に向けて、より臨床現場で活用できる専門的かつ正確な医学情報の提供が重要となっていた。一方、日本臨床腫瘍学会は若手医師への情報発信強化を課題としており、両者のニーズが合致して今回の業務提携に至った。

この提携によって、学術集会情報や教育セミナー、市民公開講座などの学会関連イベントの告知、診療ガイドラインや取り扱い規約の出版・論文化のお知らせ、がん関連の論文や学会報告などの注目トピックの紹介が行われる。これにより、がん医療、特に薬物療法に関する偏りのない情報が医療従事者に提供され、診療の質向上に貢献することが期待される。

HOKUTOと日本臨床腫瘍学会の業務提携の概要

	HOKUTO	日本臨床腫瘍学会
主な目的	臨床現場で使える専門的な医学情報の提供	若手医師への情報発信強化
提供サービス	医師向け臨床支援アプリ「HOKUTO」	がん薬物療法専門医の育成・認定
情報発信内容	オンコロジー領域の医学情報	学会情報、ガイドライン、専門医による解説
期待される効果	医療従事者の情報アクセス向上	臨床腫瘍学研究の発展促進
開始日	2024年8月14日（提携締結日）	2024年9月10日（公式アカウント運用開始）

臨床腫瘍学について

臨床腫瘍学とは、がんの診断、治療、予防に関する臨床医学の一分野であり、特にがん薬物療法を中心とする腫瘍内科学の発展を目指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

がんの薬物療法に重点を置いた研究と臨床実践
臓器横断的ながん治療アプローチの採用
エビデンスに基づいた最新の治療法の開発と適用

日本臨床腫瘍学会は、この臨床腫瘍学の発展を目的として1993年に設立された学会である。がん医療、特に薬物療法の向上を通じて公共の福祉に貢献することを目指し、教育、学術研究、情報発信を推進している。また、幅広く臓器横断的にがん治療を行える「がん薬物療法専門医」の育成と認定を行っており、日本のがん医療の質向上に重要な役割を果たしている。

HOKUTOと日本臨床腫瘍学会の提携に関する考察

HOKUTOと日本臨床腫瘍学会の提携は、医療情報の質と到達性の向上という点で高く評価できる。特に、専門的かつ最新のがん治療情報を臨床現場の医師に効率的に届けられる点は、日々進歩するがん医療の分野において非常に重要だ。しかし、情報の更新頻度や内容の深さを維持することが課題となる可能性があり、両者の継続的な協力体制の構築が不可欠だろう。

今後起こりうる問題として、情報の選別や優先順位付けの難しさが挙げられる。膨大な医学情報の中から、臨床現場で真に必要とされる情報を適切に選択し、わかりやすく提供することは容易ではない。この課題に対しては、AI技術を活用した情報のカスタマイズや、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れるシステムの構築が解決策となるかもしれない。

将来的には、この提携をベースに、リアルタイムでの症例相談機能や、AIを活用した治療方針決定支援システムなどの新機能の追加が期待される。また、患者向けの情報提供や、国際的な臨床試験情報の共有など、提携の範囲をさらに拡大することで、日本のがん医療全体の底上げにつながる可能性がある。HOKUTOと日本臨床腫瘍学会の連携が、今後のがん医療の発展に大きく貢献することを期待したい。