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公開：2024-09-12

堀内印刷所が有隣堂でアプリ販売開始、書籍とアプリの相乗効果を狙う新サービス

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 堀内印刷所が有隣堂でアプリ販売開始
• 書籍とアプリ販売の相乗効果を期待
• 印刷受注書籍のアプリ化を0円で提供

堀内印刷所がアプリ販売専用棚を有隣堂に設置

堀内印刷所は2024年9月11日、大手書店チェーンの有隣堂にアプリ販売専用の棚を設置し、自社で印刷した書籍をベースに開発したアプリの販売を開始した。アプリ棚は伊勢佐木町本店と横浜西口店の2店舗に設置され、アプリのベースとなった書籍の表紙を見せて陳列することで、書籍を求めるユーザーを直接開拓できる仕組みとなっている。^[1]

この取り組みにより、従来のApp StoreやGoogle Playでは実現できなかった紙書籍とアプリ販売の相乗効果が期待されている。堀内印刷所はグループ会社の二見書房で培ってきた書籍の編集・制作のノウハウを活かし、これまでに多くの出版社から印刷受注した様々なジャンルの書籍をベースにアプリ開発を行ってきた実績がある。

さらに、堀内印刷所では書籍のアプリ開発と同時に、その販売・運営も10年以上にわたり行ってきた経験を持つ。特筆すべき点として、印刷を受注した書籍に限り、アプリ開発費・運用費を0円で提供しているため、出版社にとっては新たな収益源を低リスクで開拓できる機会となっている。

堀内印刷所のアプリ販売サービス概要

書籍のアプリ化について

書籍のアプリ化とは、従来の紙媒体の書籍をデジタル化し、スマートフォンやタブレットで閲覧可能な形式に変換することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• インタラクティブな要素の追加が可能
• 検索機能や音声読み上げなどの機能を実装可能
• コンテンツのアップデートが容易

堀内印刷所のサービスでは、印刷を受注した書籍に限りアプリ開発費・運用費を0円で提供している。これにより、出版社は低リスクで既存コンテンツのデジタル展開を試みることができる。また、有隣堂の店頭でアプリと紙の書籍を同時に展示販売することで、両者の相乗効果も期待できる。

書籍のアプリ化に関する考察

堀内印刷所の取り組みは、出版業界のデジタル化を促進する点で評価できる。特に、印刷を受注した書籍のアプリ化を0円で提供する点は、出版社にとって大きなメリットとなるだろう。しかし、アプリの品質管理やユーザーサポートなど、長期的な運用面での課題が生じる可能性がある。

この課題に対しては、堀内印刷所が蓄積してきたアプリ開発・運用のノウハウを活かし、出版社と協力して継続的な改善を行うことが解決策となるだろう。今後は、AR技術を活用した書籍とアプリの連携や、AIを用いた個別化されたコンテンツ提供など、より革新的な機能の追加が期待される。

書籍のアプリ化は、出版業界のビジネスモデルを大きく変革する可能性を秘めている。堀内印刷所の取り組みが成功すれば、他の印刷会社や書店チェーンも同様のサービスを展開する可能性がある。今後は、デジタルとフィジカルの境界を超えた新しい読書体験の創出に期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大手書店の有隣堂で堀内印刷所開発アプリを店頭販売開始！ | 株式会社　堀内印刷所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000147074.html, (参照 24-09-12).
2. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/

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