ZenGroupが2023年7月～2024年6月の越境EC消費動向を分析、プラスチックフィギュアが最も人気の商品カテゴリーに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ZenGroupが2023年7月～2024年6月の越境EC消費動向を分析
年度平均購入単価は7,360円、2024年前半は増加傾向
プラスチックフィギュアが最も人気の商品カテゴリー

ZenGroupによる越境ECの最新トレンド分析

ZenGroup株式会社は2023年7月から2024年6月における海外ユーザーの越境EC消費動向を分析した結果を2024年9月17日に公開した。同社の2024年6月期売上高は前期比26.8%増の153億円に達し、会員数も230万人を突破したことで、越境ECへの需要の高まりが顕著になっている。^[1]

分析によると年度平均購入単価は7,360円で、2024年1月から6月までの平均購入単価（7,774円）は2023年7月から12月までの平均（6,925円）と比較して増加した。この背景には円安の影響があると推測される。販売アイテムランキングでは「プラスチックフィギュア」が最も人気で、トレーディングカードやぬいぐるみが続いている。

出荷商品における中古品の割合は74.2％と高く、「ユーズドインジャパン」としての日本製品の評価が高いことがうかがえる。出荷国ランキングではアメリカが18.2%で首位、メキシコ（9.9%）、ウクライナ（6.8%）が続き、2024年6月末時点で175の国と地域への出荷実績がある。

ZenGroupの越境EC分析結果まとめ

	売上・会員数	購入単価	人気商品	中古品比率	主要出荷国
データ	売上153億円、会員230万人	年度平均7,360円	プラスチックフィギュア	74.2%	アメリカ18.2%
特徴	前期比26.8%増	2024年前半に上昇傾向	アニメ・漫画関連商品が上位	「ユーズドインジャパン」の評価高	175か国・地域へ出荷

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越境ECについて

越境ECとは、国境を越えて行われる電子商取引のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

海外の消費者に直接商品を販売できる
物理的な店舗を持たずに海外展開が可能
為替レートの変動が販売に影響を与える

ZenGroupの分析によると、越境ECを通じて日本のアニメや漫画、ゲーム関連商品が海外で高い人気を集めている。特にプラスチックフィギュアやトレーディングカードなどのコレクターズアイテムが上位を占めており、日本のポップカルチャー商品が世界的に広く受け入れられていることが明らかになった。

ZenGroupの越境EC分析に関する考察

ZenGroupの分析結果は、日本製品に対する海外消費者の高い評価を示しており、越境ECの潜在的な成長可能性を浮き彫りにしている。特に中古品の高い需要は、日本の商品品質への信頼の表れだと言える。一方で、円安による購入単価の上昇は、海外消費者の購買意欲に影響を与える可能性があり、今後の為替動向に注意が必要だろう。

今後の課題としては、国際物流コストの上昇や各国の規制への対応が挙げられる。ZenGroupのような越境EC支援企業には、これらの課題に対する効果的なソリューションの提供が求められる。また、アニメやゲーム関連商品以外の日本製品についても、海外市場での需要開拓を進めることで、越境ECの更なる成長が期待できるだろう。

越境ECの発展は、日本企業の海外展開を加速させる可能性を秘めている。今後は、AIやブロックチェーン技術の活用による物流の効率化や、VR・AR技術を用いた新たな商品体験の提供など、テクノロジーの進化と越境ECの融合にも注目が集まるだろう。ZenGroupには、こうした技術革新を取り入れた越境ECプラットフォームの進化に期待したい。