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公開：2024-09-17

京都芸術大学とシャープが生成AI対話デバイス「AIスマートリンク」を共同開発、2025年度の実用化目指す

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 京都芸術大学とシャープが共同開発したAIスマートリンク
• 生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス
• 2025年度の実用化を目指し実証実験を開始

京都芸術大学とシャープが共同開発したAIスマートリンク

京都芸術大学とシャープ株式会社は、生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を2024年9月17日に発表した。このデバイスは首にかけるだけで音声による生成AIとの自然な対話を可能にし、利用者の生活をさまざまな場面でサポートする機能を備えている。^[1]

AIスマートリンクは、内蔵マイクとカメラで周囲環境を把握し、利用者の問いかけに対して音声で応答する。自転車運転時のナビゲーションや調理時のガイダンス、AIoT対応家電の操作など、多岐にわたる用途で活用できる。シャープが開発中のエッジAI技術「CE-LLM」を搭載し、高速な応答と豊富な情報提供を両立させている。

約100gの軽量首掛けタイプデザインを採用し、ハンズフリーで長時間快適に利用できる点も特徴だ。京都芸術大学とシャープは今月から実証実験を開始し、2025年度の実用化を目指している。このデバイスにより、生成AIとのコミュニケーションがより身近で自然なものになることが期待される。

AIスマートリンクの主な特長まとめ

CE-LLMについて

CE-LLMとは、シャープが開発中のエッジAI技術「Communication Edge-LLM」の略称であり、AIスマートリンクに搭載される革新的な技術だ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• エッジAIとクラウドAIの即時判断・処理
• 高速な応答と豊富な情報提供の両立
• スムーズで自然な会話のやりとりの実現

CE-LLMは、利用者の問いかけに対してエッジAIとクラウドAIのいずれで処理するかを即時に判断し、最適な応答を生成する。これにより、ローカルでの高速処理が可能な質問には即座に回答し、より複雑で広範な情報を要する質問にはクラウドAIの能力を活用することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を図っている。

AIスマートリンクに関する考察

AIスマートリンクの開発は、生成AIとのインタラクションを日常生活に自然に組み込む試みとして高く評価できる。特に、ハンズフリーで操作できる点や、エッジAI技術によるレスポンスの向上は、ユーザビリティを大きく改善する可能性がある。一方で、プライバシーの問題や、常時接続によるバッテリー消費の課題も考えられるだろう。

これらの課題に対して、ユーザーが自由に音声認識のON/OFFを切り替えられる機能や、省電力モードの実装などが解決策として考えられる。また、今後の機能拡張として、他のIoTデバイスとの連携強化や、ユーザーの行動パターンを学習して適切なタイミングでの情報提供機能なども期待したい。個人の生活スタイルに合わせたカスタマイズ性の向上も重要だ。

AIスマートリンクの実用化は、生成AIの日常生活への浸透を加速させる可能性がある。今後は、技術の進化だけでなく、倫理的な配慮やユーザーの心理的抵抗感の軽減など、社会的な側面にも注目が集まるだろう。京都芸術大学とシャープの共同開発という強みを活かし、アートとテクノロジーの融合による新たな価値創造にも期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「京都芸術大学とシャープの共同開発！手軽に、生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス『AIスマートリンク』 | 学校法人 瓜生山学園　京都芸術大学のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000461.000026069.html, (参照 24-09-17).

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