SLAAC(Stateless Address Autoconfiguration)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

SLAAC(Stateless Address Autoconfiguration)とは

SLAACは、IPv6アドレスの自動設定を行うプロトコルであり、正式名称は「Stateless Address Autoconfiguration」です。SLAACを利用することで、ホストは自身のIPv6アドレスを自動的に生成することができます。

SLAACでは、ルーターから送信されるルーター広告(RA)メッセージに含まれるプレフィックス情報を利用して、ホストがIPv6アドレスを生成します。この方法では、DHCPサーバーを使用せずにIPv6アドレスを割り当てることが可能となります。

SLAACによるIPv6アドレスの生成は、ホストのMACアドレスとルーター広告で受信したプレフィックス情報を組み合わせて行われます。具体的には、MACアドレスをEUI-64形式に変換し、プレフィックス情報と結合することでIPv6アドレスが生成されるのです。

SLAACを利用する場合、ホストはルーター広告を受信することでIPv6アドレスを自動的に設定できるため、ネットワーク管理者の負担を軽減できます。また、ホストの数が多いネットワークにおいても、効率的にIPv6アドレスを割り当てることができるというメリットがあります。

一方で、SLAACにはセキュリティ上の懸念点も存在します。ルーター広告を偽装することで、不正なIPv6アドレスを設定させられる可能性があるため、適切なセキュリティ対策を講じる必要があるでしょう。

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