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公開：2024-06-06

Expiresとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

Expiresとは

ExpiresはHTTPヘッダーの一種で、リソースの有効期限を指定するために使用されます。Expiresヘッダーはリソースがいつまでキャッシュ可能かを示す日時を指定し、その日時が過ぎるとリソースは期限切れとみなされます。

Expiresヘッダーはサーバーがクライアントに対してレスポンスを返す際に付与されます。クライアントはExpiresヘッダーで指定された日時までリソースをキャッシュし、その間はサーバーに再度リクエストを送信することなく、キャッシュされたリソースを使用することができるのです。

ExpiresヘッダーはGMTでの日時を指定する必要があります。また、Expiresヘッダーで指定する日時はレスポンスヘッダーのDateヘッダーで指定された日時より後の日時である必要があるとされています。

Expiresヘッダーを使用することで、クライアントとサーバー間のネットワークトラフィックを削減し、パフォーマンスを向上させることができます。ただし、Expiresヘッダーで指定する日時は慎重に設定する必要があり、リソースの更新頻度などを考慮する必要があるでしょう。

なお、Expiresヘッダーは古いHTTP/1.0の仕様で定義されており、現在はCache-Controlヘッダーが推奨されています。Cache-Controlヘッダーはより柔軟でセマンティックなキャッシュ制御が可能で、Expiresヘッダーの代替として使用されることが多いのです。

ExpiresヘッダーとCache-Controlヘッダーの関係

「ExpiresヘッダーとCache-Controlヘッダーの関係」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• Expiresの代替としてのCache-Control
• ExpiresとCache-Controlの併用
• ExpiresとCache-Controlの優先度

Expiresの代替としてのCache-Control

Cache-ControlヘッダーはHTTP/1.1で導入されたヘッダーで、キャッシュ制御をより柔軟かつ詳細に行うことができます。Cache-Controlヘッダーではmax-ageディレクティブを使用してキャッシュの有効期限を秒単位で指定することができるのです。

Cache-ControlヘッダーはExpiresヘッダーと比べてセマンティックな指定が可能であり、より細かなキャッシュ制御が可能となります。そのため、現在ではCache-Controlヘッダーの使用が推奨されており、Expiresヘッダーの代替として広く使用されているのです。

例えば、以下のようにCache-Controlヘッダーを指定することで、リソースのキャッシュを1時間に設定することができます。

Cache-Control: max-age=3600

ExpiresとCache-Controlの併用

ExpiresヘッダーとCache-Controlヘッダーは併用することが可能です。両方のヘッダーが指定されている場合、Cache-Controlヘッダーが優先されます。

ただし、両方のヘッダーを指定する場合はCache-Controlヘッダーのmax-ageディレクティブとExpiresヘッダーで指定する日時が矛盾しないように注意する必要があります。矛盾がある場合はCache-Controlヘッダーが優先されるでしょう。

一般的にはCache-Controlヘッダーを使用し、Expiresヘッダーは省略するのが望ましいとされています。しかし、古いクライアントとの互換性を保つために、両方のヘッダーを指定することもあるのです。

ExpiresとCache-Controlの優先度

ExpiresヘッダーとCache-Controlヘッダーが両方指定されている場合、Cache-Controlヘッダーが優先されます。これはHTTP/1.1の仕様で定義されています。

具体的にはCache-Controlヘッダーのmax-ageディレクティブとExpiresヘッダーの両方が指定されている場合、max-ageディレクティブが優先されます。また、Cache-Controlヘッダーのno-cacheディレクティブが指定されている場合はExpiresヘッダーは無視されるのです。

したがって、キャッシュ制御を行う際はCache-Controlヘッダーを使用することが推奨されています。Expiresヘッダーは古いクライアントとの互換性を保つために使用される場合があるものの、基本的にはCache-Controlヘッダーを使用するのが望ましいでしょう。

Expiresヘッダーの設定方法

「Expiresヘッダーの設定方法」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• 静的コンテンツのExpires設定
• 動的コンテンツのExpires設定
• Expiresヘッダーの注意点

静的コンテンツのExpires設定

静的コンテンツ(CSS、JavaScript、画像ファイルなど)は頻繁に更新されることが少ないため、長期間のキャッシュを設定することが可能です。一般的には数日から数年後の日時を指定して長期間のキャッシュを設定するのが一般的でしょう。

静的コンテンツのExpiresヘッダーはWebサーバーの設定ファイルで指定することができます。例えば、Apacheの場合は以下のように設定することができます。

ExpiresActive On
ExpiresByType image/gif "access plus 1 month"
ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 month"
ExpiresByType image/png "access plus 1 month"
ExpiresByType text/css "access plus 1 month"
ExpiresByType application/javascript "access plus 1 month"

動的コンテンツのExpires設定

動的コンテンツ(PHPやRubyなどで生成されるHTMLページなど)は頻繁に更新される可能性があるため、短い期間のキャッシュを設定することが一般的です。動的コンテンツのキャッシュ期間はコンテンツの更新頻度やビジネス要件などを考慮して設定する必要があります。

動的コンテンツのExpiresヘッダーはプログラム内で動的に生成することができます。以下はPHPでExpiresヘッダーを設定する例です。

$expires = 60 * 60; // 1時間後の日時を計算
header('Expires: ' . gmdate('D, d M Y H:i:s', time() + $expires) . ' GMT');

ただし、動的コンテンツのキャッシュ設定は慎重に行う必要があります。キャッシュ期間が長すぎると、古いコンテンツがキャッシュされ続ける可能性があるためです。

Expiresヘッダーの注意点

Expiresヘッダーを設定する際は以下の点に注意する必要があります。まず、Expiresヘッダーで指定する日時はGMTで指定する必要があります。ローカルタイムゾーンで指定すると、正しくキャッシュされない可能性があるのです。

また、Expiresヘッダーで指定する日時はレスポンスヘッダーのDateヘッダーで指定された日時より後の日時である必要があります。Dateヘッダーより前の日時を指定すると、キャッシュが無効になってしまいます。

さらに、Expiresヘッダーは絶対的な日時を指定するため、クライアントの時計がずれていると正しくキャッシュされない可能性があります。そのため、Cache-Controlヘッダーのmax-ageディレクティブを使用して相対的な時間を指定することが推奨されているのです。

Expiresヘッダーのトラブルシューティング

「Expiresヘッダーのトラブルシューティング」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

• 意図しないキャッシュが発生する原因
• キャッシュが無効にならない原因
• キャッシュが予期せず削除される原因

意図しないキャッシュが発生する原因

Expiresヘッダーを設定していないにも関わらず、意図しないキャッシュが発生する場合があります。この原因として考えられるのが、Webサーバーの設定ファイルでキャッシュ設定がグローバルに行われている場合です。

例えば、Apacheの設定ファイルで以下のようにキャッシュ設定が行われている場合、すべてのコンテンツに対してキャッシュ設定が適用されてしまいます。

ExpiresActive On
ExpiresDefault "access plus 1 hour"

この場合、意図しないキャッシュを防ぐためには個別のコンテンツに対してキャッシュ設定を上書きする必要があります。

キャッシュが無効にならない原因

Expiresヘッダーを設定しているにも関わらず、キャッシュが無効にならない場合があります。この原因として考えられるのが、クライアント側のキャッシュ設定が強制的にオンになっている場合です。

例えば、ブラウザの設定でキャッシュが強制的に有効になっている場合、サーバー側のキャッシュ設定が無視される可能性があります。この場合、ブラウザの設定を変更するか、Cache-Controlヘッダーのno-storeディレクティブを使用してキャッシュを無効にする必要があるでしょう。

また、Expiresヘッダーで指定する日時がDateヘッダーより前の場合も、キャッシュが無効にならない可能性があります。この場合、ExpiresヘッダーとDateヘッダーの日時を見直す必要があります。

キャッシュが予期せず削除される原因

Expiresヘッダーを設定しているにも関わらず、キャッシュが予期せず削除される場合があります。この原因として考えられるのが、キャッシュサーバーの設定が不適切な場合です。

例えば、キャッシュサーバーのディスク容量が不足している場合、古いキャッシュから順番に削除される可能性があります。また、キャッシュサーバーの設定でキャッシュの最大保持期間が短く設定されている場合も、キャッシュが予期せず削除されることがあるのです。

この場合、キャッシュサーバーのディスク容量を増やしたり、キャッシュの最大保持期間を長く設定したりする必要があります。また、Expiresヘッダーで指定する日時を見直し、適切な値に設定することも重要でしょう。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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