Looker Studioでデータを抽出する方法や効率化・可視化する方法を解説

text: XEXEQ編集部


Looker Studioのデータを抽出する手法

「Looker Studioのデータ抽出手法」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  1. データソースの接続と選択
  2. 効果的なデータフィルタリング

データソースの接続と選択

Looker Studioでデータ抽出を行う際、まず適切なデータソースを接続することが重要です。Google AnalyticsGoogle スプレッドシートなど、様々なソースからデータを取り込むことができます。データソースの選択は、分析の目的や必要な情報に応じて慎重に行う必要があります。

  • Google Analytics: ウェブサイトのトラフィックデータ
  • Google スプレッドシート: カスタムデータや手動入力データ
  • BigQuery: 大規模なデータセット
  • MySQL: リレーショナルデータベース
  • CSV ファイル: ローカルに保存されたデータ

データソースを接続した後は、必要なフィールドやメトリクスを選択します。この段階で、分析に不要なデータを除外し、パフォーマンスを向上させることができます。選択したデータは、後述のフィルタリング機能と組み合わせることで、より精緻な分析が可能になります。

効果的なデータフィルタリング

Looker Studioでは、接続したデータソースから必要な情報のみを抽出するために、強力なフィルタリング機能を利用できます。フィルタを適切に設定することで、分析の焦点を絞り、より意味のある洞察を得ることが可能になります。フィルタリングは、データの質と量の両面で重要な役割を果たします。

フィルタタイプ 説明 使用例
日付範囲フィルタ 特定の期間のデータを抽出 過去30日間のデータ分析
ディメンションフィルタ 特定の属性に基づいてデータを絞り込み 特定の国や地域のデータ抽出
メトリクスフィルタ 数値基準でデータをフィルタリング 売上高が一定額以上の商品抽出
正規表現フィルタ パターンマッチングでデータを抽出 特定のURLパターンを含むページの抽出

効果的なフィルタリングを行うには、ビジネスの目標や分析の目的を明確に理解することが不可欠です。適切なフィルタを組み合わせることで、大量のデータから必要な情報のみを抽出し、意思決定に直結する洞察を得ることができます。フィルタの設定は、ダッシュボードの利用者が自由に変更できるようにすることも可能です。

Looker Studioのデータを抽出し可視化する方法

「Looker Studioのデータを抽出し可視化する方法」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  1. データの視覚化テクニック
  2. インタラクティブな要素の活用

データの視覚化テクニック

Looker Studioでは、抽出したデータを効果的に視覚化することで、複雑な情報を直感的に理解しやすい形で表現できます。適切な視覚化手法を選択することで、データの傾向や異常値を容易に識別し、迅速な意思決定を支援することが可能になります。視覚化の選択は、データの性質と伝えたいメッセージに応じて行う必要があります。

  • 折れ線グラフ: 時系列データの推移を表現
  • 棒グラフ: カテゴリ別の比較や順位付けに適する
  • 円グラフ: 全体に対する割合を示す
  • 散布図: 2つの変数間の関係性を可視化
  • ヒートマップ: データの密度や分布を色で表現

視覚化の際は、色使いやレイアウトにも注意を払うことが重要です。適切な配色は、データの重要性や関係性を強調し、ユーザーの理解を促進します。また、複数の視覚化要素を組み合わせることで、多角的な分析が可能になり、より深い洞察を得ることができます。

インタラクティブな要素の活用

Looker Studioの強みの一つは、インタラクティブな要素を活用してダイナミックなデータ探索を可能にする点です。ユーザーがデータと対話することで、より深い理解と洞察を得ることができます。インタラクティブ機能は、静的なレポートでは得られない柔軟性と分析の深さを提供します。

インタラクティブ要素 機能 利点
ドリルダウン 詳細データへの掘り下げ 段階的な情報探索が可能
フィルタコントロール 動的なデータフィルタリング ユーザーによる柔軟な分析
ホバーアクション マウスオーバーで詳細表示 追加情報の即時確認
クリック操作 特定データの選択と強調 注目すべき点の明確化

インタラクティブな要素を効果的に活用するには、ユーザーの行動を予測し、直感的な操作が可能なインターフェースを設計することが重要です。適切に実装されたインタラクティブ機能は、データ探索の効率を大幅に向上させ、ユーザーエンゲージメントを高めることができます。また、これらの機能はレポートの再利用性も高めます。

Looker Studioのデータ抽出を効率化する方法

「Looker Studioのデータ抽出を効率化する方法」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  1. 自動更新とスケジューリング
  2. データブレンディングの活用

自動更新とスケジューリング

Looker Studioにおけるデータ抽出の効率化において、自動更新とスケジューリング機能は非常に重要な役割を果たします。これらの機能を活用することで、最新のデータを常に反映したレポートを維持しつつ、手動での更新作業に伴う時間と労力を大幅に削減することができます。定期的なデータ更新は、リアルタイムに近い分析を可能にします。

  • リアルタイム更新: データソースの変更を即時反映
  • 日次更新: 毎日特定の時間にデータを更新
  • 週次更新: 週単位でのデータ更新に適する
  • 月次更新: 月次レポートの自動生成に有効
  • カスタムスケジュール: 特定のニーズに合わせた更新設定

自動更新の設定は、データソースの性質や更新頻度、レポートの利用目的に応じて適切に行う必要があります。例えば、日々の売上データを分析する場合は日次更新が適していますが、長期的なトレンド分析には週次や月次更新が効果的です。適切なスケジューリングにより、常に最新かつ正確な情報に基づいた意思決定が可能になります。

データブレンディングの活用

Looker Studioのデータブレンディング機能は、複数のデータソースから情報を統合し、より包括的な分析を可能にする強力なツールです。この機能を活用することで、異なるシステムや部門から得られたデータを一元化し、全体像を把握するための洞察を得ることができます。データブレンディングは、組織全体のデータ活用を促進する上で重要な役割を果たします。

ブレンディング手法 説明 適用例
左結合 主データソースを基準に結合 顧客データと取引履歴の統合
内部結合 共通のキーを持つデータのみ結合 製品在庫と売上データの照合
クロス結合 全ての組み合わせを生成 全商品と全地域の組み合わせ分析
ユニオン 複数のデータセットを縦方向に結合 複数年度のデータを統合

データブレンディングを効果的に行うには、各データソースの構造や特性を十分に理解し、適切な結合キーを選択することが重要です。また、結合後のデータ品質を確保するため、重複データの処理や欠損値の扱いにも注意を払う必要があります。適切に実装されたデータブレンディングは、部門横断的な分析を可能にし、ビジネス全体の最適化に貢献します。

参考サイト

  1. Google. https://blog.google/intl/ja-jp/
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