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公開：2024-07-23

壱番屋がクロスキャットのCC-Dashを採用、Oracle製品導入でデータ活用基盤を刷新し作業効率200％向上を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• クロスキャットのDX推進支援フレームワーク「CC-Dash」が壱番屋に採用
• Oracle Autonomous Data WarehouseとOracle Analytics Cloudを導入
• データ活用基盤刷新でExcel不要の設計により作業効率200％向上

壱番屋のデータ活用基盤刷新プロジェクト

株式会社クロスキャットが提供するDX推進支援フレームワーク「CC-Dash」が株式会社壱番屋のデータ活用基盤刷新プロジェクトに採用された。このプロジェクトでは、Oracle Autonomous Data WarehouseとOracle Analytics Cloudの導入が行われ、店舗POSシステムおよび入出荷システムのデータ活用基盤が大幅に改善された。^[1]

従来の旧DWHシステムでは一部の社員しか利用できず、情報共有のためにExcelでの加工と配布が必要であった。そのため作業負荷が高く、情報の鮮度低下や情報量不足などの課題が存在していた。新システムの導入により、これらの問題点が解消され、データ活用の効率化が図られた。

Oracle Analytics Cloudを用いて全社ポータルサイトを構築したことで、速報値の提供や地図・グラフを活用したビジュアルな表現が可能となった。これにより専門知識がない社員でも必要な情報にアクセスできるようになり、PCやタブレットで簡単に売上データを確認できるなど、情報開示の速度が大幅に向上した。

Oracle Autonomous Data Warehouseとは

Oracle Autonomous Data Warehouseとは、オラクル社が提供する自律型データベースサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 自動化されたデータベース管理機能
• 高度なセキュリティ機能の内蔵
• スケーラビリティと高性能な処理能力
• クラウドネイティブな設計
• 機械学習を活用したパフォーマンス最適化

Oracle Autonomous Data Warehouseは、データを加工せずにそのまま格納できる点が特徴的だ。これにより、将来的な分析方法の変更にも柔軟に対応できるため、長期的な運用においても高い価値を提供する。データ駆動型の意思決定を支援し、ビジネスの競争力向上に貢献する重要なツールとして注目を集めている。

データ活用基盤刷新に関する考察

壱番屋のデータ活用基盤刷新プロジェクトは、今後のサービス業界におけるDX推進の模範となる可能性が高い。新たなPOSデータを活用した詳細なメニュー分析や、外部データとの連携による需要予測など、より高度なデータ活用が期待される。データの民主化により、現場レベルでの迅速な意思決定が可能となり、顧客ニーズへの対応力が向上するだろう。

一方で、データ活用の拡大に伴い、プライバシーやデータセキュリティに関する課題が浮上する可能性がある。個人情報保護法の遵守や、データの適切な管理体制の構築が重要となる。また、データリテラシーの向上が全社的に求められ、従業員教育や人材育成が新たな課題として浮上するかもしれない。

この取り組みは、フランチャイズ本部と加盟店の関係性にも変化をもたらす可能性がある。リアルタイムデータの共有により、本部と加盟店の連携が強化され、より効率的な店舗運営が実現するだろう。一方で、データ管理の責任所在や、データ活用による利益配分の在り方など、新たな契約上の課題が生じる可能性もある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「DX推進支援フレームワーク「CC-Dash」を提供するクロスキャット、株式会社壱番屋のデータ活用基盤刷新PJに採用。Excelを使用しない設計で作業効率200％向上 | 株式会社クロスキャットのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000025288.html, (参照 24-07-23).
2. Oracle. https://www.oracle.com/jp/

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