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公開：2024-09-28

フライトソリューションズがTapionに電子サイン機能を追加、タッチ決済の上限額撤廃で高額決済にも対応可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• フライトソリューションズがTapionに電子サイン機能を追加
• 9月30日からVisaとMastercardへの対応を開始
• タッチ決済の上限額を撤廃し、高額決済にも対応

フライトソリューションズがTapionに電子サイン機能を追加し決済上限を撤廃

株式会社フライトソリューションズは、スマートデバイスを決済端末に変える「Tap to Phone」による決済ソリューション「Tapion（タピオン）」に電子サイン機能を追加し2024年9月30日（月）にリリースすることを発表した。この機能追加により、タッチ決済の15,000円超過の決済制限が撤廃され、少額から高額決済まで対応可能になる。^[1]

この機能追加は、日本クレジット協会のセキュリティガイドライン改訂に伴うもので、電子サインに対応することで支払い上限が撤廃される。これにより加盟店は高額決済においても別の支払い方法を用意する必要がなくなり、導入コストの削減や従業員の負担軽減につながる。特に高級店での利用を視野に入れた業界の変化に対応する重要な機能となる。

さらに2025年3月には「PINバイパス」が原則廃止されることが決定しており、レストランや百貨店等での決済方法の変更が必要となる。Tapionの電子サイン機能はこの変更にも対応し、モバイル端末での決済を可能にすることで、利用者の利便性維持・向上に貢献する。まずはVisaとMastercardへの対応を開始し、今後American Expressへの対応も進める予定だ。

Tapionの電子サイン機能追加の概要

Tap to Phoneについて

Tap to Phoneとは、スマートフォンやタブレットなどの市販のスマートデバイスを決済端末として利用できる技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 専用の決済端末が不要で導入コストを抑えられる
• モバイル性が高く、店舗内の任意の場所で決済が可能
• ソフトウェアアップデートで機能拡張が容易

フライトソリューションズのTapionはこのTap to Phone技術を活用した決済ソリューションだ。今回の電子サイン機能の追加により、従来のタッチ決済の上限額である15,000円を超える決済にも対応可能となる。これにより、高級レストランや百貨店など高額商品を扱う店舗でも、スマートデバイス1台で簡便に決済を完結できるようになる。

Tapionの電子サイン機能追加に関する考察

Tapionへの電子サイン機能の追加は、キャッシュレス決済の利便性向上と普及促進に大きく貢献する可能性がある。特に高額決済における利用制限の撤廃は、高級店や専門店など幅広い業態での導入を促進し、キャッシュレス社会の更なる進展を後押しするだろう。一方で、セキュリティ面での懸念も考えられ、不正利用防止策の強化が重要な課題となる可能性がある。

今後の課題としては、電子サインの法的有効性の確保や、顧客の署名データの適切な管理が挙げられる。これらの問題に対しては、ブロックチェーン技術の活用による署名の改ざん防止や、厳格な個人情報保護ポリシーの策定などが解決策として考えられる。また、電子サインの操作性向上や、高齢者などデジタル機器に不慣れな利用者への配慮も重要だ。

将来的には、生体認証技術との連携や、AIによる不正検知システムの導入など、更なるセキュリティ強化と利便性向上の両立が期待される。また、クロスボーダー決済への対応拡大や、デジタル通貨との連携など、決済手段の多様化にも期待が高まる。Tapionの今後の機能拡張や、他社との差別化戦略が注目されるところだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「フライトソリューションズ、タッチ決済ソリューションのTapionに電子サイン機能を追加、9月30日（月）にリリース開始 | 株式会社フライトソリューションズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000005619.html, (参照 24-09-28).

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