マカオ政府観光局、ツーリズムExpoジャパン2024に出展、11事業者と共に日本からの誘客を強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

マカオ政府観光局がツーリズムExpoジャパン2024に出展
11の事業者と共にマカオの魅力を訴求
日本からの誘客に注力し、観光市場の多様化を推進

マカオ政府観光局のツーリズムExpoジャパン2024出展概要

マカオ政府観光局は、2024年9月26日から29日まで東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムExpoジャパン2024」に11の事業者とともに出展することを発表した。マカオ航空や6つのIR（統合型リゾート）、旅行会社などが参加し、マカオの多様な魅力を日本市場に向けて発信する。^[1]

マカオブースはR-166（アジアエリア）に位置し、聖ポール天主堂跡をイメージしたデザインが特徴だ。カラフルなステンドグラスのLEDスクリーンを配置し、来場者の注目を集める工夫が施されている。イベント期間中はマスコットキャラクター「Mak Mak」との記念撮影やデジタルステンドグラス体験、SNS投稿によるオリジナルステッカープレゼントなど、多彩な特別イベントを実施する予定だ。

2023年のマカオへの日本人観光客数は約75,000人で、新型コロナウイルス感染症流行前の2019年（約295,000人）と比較してまだ25％程度に留まっている。マカオ政府観光局は日本を重点市場の一つと位置付け、本イベントを通じて日本からのさらなる誘客拡大を目指している。「Tourism+（ツーリズムプラス）」戦略の下、文化遺産やIR、芸術、グルメなど多様な観光資源を活用し、世界的な観光・レジャーの中心地としての発展を推進している。

ツーリズムExpoジャパン2024 マカオブース特別イベントまとめ

	Mak Makと記念撮影	デジタルステンドグラス体験	SNS写真投稿キャンペーン
実施日	9/26、28、29	イベント期間中毎日	イベント期間中
内容	マスコットとの写真撮影	シルエット投影と記念品作成	SNS投稿でステッカープレゼント
特徴	マカオのPRキャラクターと交流	最新技術を用いた体験型コンテンツ	来場者参加型のSNS拡散施策

マカオ政府観光局公式サイトはこちら

Tourism+（ツーリズムプラス）について

Tourism+（ツーリズムプラス）とは、マカオ政府観光局が推進する観光戦略のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

文化遺産とIRを組み合わせた多様な観光体験の提供
芸術、文化、グルメなど幅広い分野との連携
大規模イベントやエンターテインメントの活用

Tourism+戦略の一環として、マカオの6つの主要IR事業者が2023年から10年間で約136億USドルをゲーミング以外の分野に投資することを約束している。この投資はスポーツアクティビティ、エンターテインメントショー、健康施設、アート展覧会などの充実に充てられ、自社施設だけでなく周辺エリアの発展にも寄与する。これにより新たなビジネス需要やパートナーシップの促進が期待されている。

マカオ政府観光局のツーリズムExpoジャパン2024出展に関する考察

マカオ政府観光局のツーリズムExpoジャパン2024への出展は、日本市場におけるマカオの認知度向上と誘客促進に大きな効果をもたらす可能性がある。特に、11の事業者との共同出展により、マカオの多様な魅力を包括的に紹介できる点が評価できる。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響から完全に回復していない日本人観光客数を考慮すると、安全・安心な旅行先としてのイメージ構築がさらに必要になるだろう。

今後の課題として、日本人観光客の滞在日数や消費額の増加が挙げられる。これに対しては、マカオならではの文化体験や高級ホテルステイなど、付加価値の高い観光商品の開発と提案が解決策となり得る。また、若年層や家族連れなど、多様な客層に向けたプロモーション戦略の構築も重要だ。SNSを活用した情報発信や、日本の旅行会社とのタイアップキャンペーンなどが効果的だろう。

長期的には、マカオの持続可能な観光発展に向けた取り組みの強化が期待される。環境に配慮したIR施設の運営や、地域コミュニティとの共生を重視した観光プログラムの開発など、SDGsの視点を取り入れた観光戦略の展開が求められる。同時に、デジタル技術を活用した観光体験の拡充や、MICEビジネスの誘致強化など、マカオの観光産業の多角化と高度化を推進することが、国際的な観光地としての競争力向上につながるだろう。