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公開：2024-09-28

住友林業がexaBase IRアシスタントを試験導入、IR業務のDX推進と付加価値向上を目指す取り組み開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 住友林業がexaBase IRアシスタントを試験導入
• IR業務の効率化と付加価値向上を目指す
• 生成AIを活用したIR業務のDX推進

住友林業がexaBase IRアシスタントを試験導入し業務効率化へ

Exa Enterprise AIは住友林業株式会社が業務特化型生成AI「exaBase IRアシスタント」の試験導入を開始したことを2024年9月26日に発表した。住友林業はこの導入により、IRなど情報開示に関係する各部門で生成AIを活用し担当者の業務DXを推進することで付加価値の高い情報開示へと注力できる体制の実現を図っている。^[1]

住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEING 2030」の事業方針の一つとして「変革と新たな価値創造への挑戦」を掲げており、デジタル化とイノベーションをキーワードにDX推進を重要な取り組みと位置づけている。同社は企業価値への適切な評価や市場からの信頼獲得のため、アナリスト・投資家向けの個別ミーティングを国内外で329回実施するなどエンゲージメントを重視している。

exaBase IRアシスタントは、IR面談の音声・動画データからAIが面談議事録を生成するサービスや、各種IR文書をデータソースとして想定質問と回答案をAIが自動生成するサービスを提供している。住友林業はこの導入により、IR担当者による想定Q&Aの対応や面談議事録作成作業の効率化を通じてIRの業務プロセスを変革し、より付加価値の高い業務にリソースを割くことができる体制の実現を目指している。

exaBase IRアシスタントの導入実績まとめ

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業務特化型生成AIについて

業務特化型生成AIとは特定の業務や分野に特化して開発された人工知能システムのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 特定業務に関する深い知識とデータを活用
• 業務プロセスの自動化と効率化を実現
• 人間の専門家と協調して付加価値を創出

exaBase IRアシスタントはIR業務に特化した生成AIの一例である。このシステムはIR面談の議事録作成や想定Q&Aの生成など、IR担当者の業務を支援する機能を提供している。企業固有の情報を学習し、決算説明会や株主総会などで想定される質問に対する回答案を自動生成することで、IR業務の効率化と質の向上に貢献している。

exaBase IRアシスタントの導入に関する考察

exaBase IRアシスタントの導入は、IR業務の効率化と質の向上という点で大きな意義がある。特に面談議事録の作成や想定Q&Aの準備など時間のかかる作業を自動化することで、IR担当者がより戦略的な業務に注力できるようになるだろう。一方で生成AIの出力内容の正確性や機密情報の取り扱いなどについては慎重な検討が必要となるだろう。

今後の課題としては、生成AIの学習データの更新や精度向上が挙げられる。IR業務では最新の経営情報や市場動向を反映させる必要があるため、AIモデルの定期的な更新や人間による監修プロセスの確立が重要となるだろう。また、生成AIと人間の専門家との効果的な役割分担や、AIの判断根拠の説明可能性の向上なども検討すべき課題となるかもしれない。

exaBase IRアシスタントの今後の展開としては、外部情報との連携強化や新機能の追加が期待される。例えば、市場データや競合他社の情報を自動で取り込み分析する機能や、投資家の反応をリアルタイムで分析するAIなどが考えられるだろう。こうした機能拡張により「IR Tech」の概念がさらに進化し、企業と投資家のコミュニケーションがより深化することが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「業務特化型生成AI「exaBase IRアシスタント」を住友林業に提供 | 株式会社エクサウィザーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000030192.html, (参照 24-09-28).

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