コンピュータ

COMPUTER

公開：2024-09-28

大牟田市健康づくり課がsisuluを導入、保健事業のデータ活用と業務効率化を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 大牟田市がsisuluを導入し、保健事業を効率化
• 医療データ・健(検)診データの分析と入力が可能に
• 職員の作業効率化と市民の健康増進を期待

大牟田市がsisuluを導入し保健事業の効率化を実現

ウイングアーク１ｓｔ株式会社は、自治体向けソリューション「sisulu」を福岡県大牟田市健康づくり課に導入したことを2024年9月26日に発表した。sisuluはBIダッシュボード「MotionBoard」とデータ分析基盤「Dr.Sum」を組み合わせたソリューションで、各種保健事業の推進やデータ突合、生活保護版データヘルスを支援する。自治体職員や保健師が利用する統合システムだ。^[1]

大牟田市では、これまで医療データや健(検)診データをExcel管理し、集計にマクロを使用していたが、データ量の膨大さや集計処理の複雑化に苦慮していた。また、職員の部署異動によるITスキル保持の難しさも課題となっていた。sisuluの導入により、高いITスキルを必要とせず、簡易なExcel利用の延長線上で操作が可能になった。

sisuluの導入ポイントとして、部署異動が頻繁な組織でも運用可能な簡易性、保健事業に必要な入力機能を持つBIツールであること、法改正や健(検)診内容の見直しに伴う毎年のシステム改修がノーコードで容易に行えることが挙げられる。大牟田市は本システム導入により、職員の作業効率化や市民の健(検)診受診率向上、重症化予防による医療費適正化の効果を期待している。

sisulu導入のポイントまとめ

sisuluの詳細はこちら

データヘルスについて

データヘルスとは、健康・医療情報を活用してPDCAサイクルに沿った効果的かつ効率的な保健事業を実施することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 健康・医療情報の分析に基づく施策立案
• エビデンスに基づいた保健指導の実施
• 事業の評価・改善による継続的な質の向上

sisuluは、このデータヘルスの実現を支援するソリューションとして位置づけられる。医療データや健(検)診データの可視化・分析機能を提供することで、自治体職員や保健師が効果的な保健事業を計画・実施できるようサポートする。また、データの入力機能も備えており、一元的なデータ管理と分析が可能となっている。

sisuluの導入に関する考察

sisuluの導入により、大牟田市の保健事業における業務効率化が大きく進展する可能性が高い。特に、これまでExcelとマクロで管理していたデータ処理が統合システムで行えるようになることで、職員の負担軽減と同時にデータ活用の質が向上すると考えられる。また、部署異動が頻繁な自治体組織において、高度なITスキルを必要とせずに運用できる点は、持続可能な体制構築に寄与するだろう。

一方で、新システム導入に伴う職員の学習コストや、既存データの移行作業などの課題も想定される。これらの問題に対しては、段階的な導入計画や充実した研修プログラムの実施が有効な解決策となり得る。また、データセキュリティの観点から、個人情報の適切な管理や外部からの不正アクセス防止など、セキュリティ対策の強化も併せて検討する必要があるだろう。

今後sisuluに期待される機能としては、AIを活用した予測分析や、他の自治体とのデータ連携機能が挙げられる。これにより、より精度の高い健康リスク予測や、広域での健康施策の立案が可能になるかもしれない。大牟田市の取り組みが先進事例となり、全国の自治体におけるデータヘルスの推進と市民の健康増進につながることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「自治体ヘルスケア領域で自治体職員・保健師などが利用するデータ分析・業務アプリの統合システム「sisulu」を福岡県大牟田市健康づくり課が導入 | ウイングアーク１ｓｔ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000217.000053341.html, (参照 24-09-28).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「コンピュータ」に関するコラム一覧「コンピュータ」に関するニュース一覧