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STマイクロエレクトロニクスが第4世代SiCパワーMOSFETを発表、EVトラクション・インバータの性能向上に貢献

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

STマイクロエレクトロニクスが第4世代SiCパワーMOSFETを発表、EVトラクション・インバータの性能向上に貢献

PR TIMES より


記事の要約

  • STが第4世代SiCパワーMOSFETを発表
  • 2025年に750V/1200V耐圧製品の量産開始
  • 2027年までに複数のSiC技術イノベーションを計画

STマイクロエレクトロニクスが次世代EVトラクション・インバータ向けSiCパワーMOSFETを発表

STマイクロエレクトロニクスは、電気自動車(EV)パワートレインの主要コンポーネントであるトラクション・インバータに最適化された第4世代 STPOWER SiC(炭化ケイ素)パワーMOSFETを2024年9月27日に発表した。この新技術は、電力効率、電力密度、および堅牢性の大幅な向上を実現し、車載機器および産業機器市場のニーズに対応する。[1]

新しいSiCパワーMOSFETは、750V / 1200V耐圧製品が提供される予定で、400V / 800V EVバスのトラクション・インバータの高効率・高性能化に貢献する。これにより、マス・マーケットへの普及の鍵を握る中・小型EVにもSiCのメリットをもたらし、より低価格でのEV提供を目指す自動車メーカーのニーズに応える。

STは、垂直統合型の製造戦略を通じてSiCパワー半導体の開発を加速させるため、今後3年間にわたるパワー半導体技術の進展および、複数の革新的なSiC技術の開発を並行して進めている。2027年までに、抜本的な技術革新を含む、SiCに関する複数の技術イノベーションを発表する計画だ。

第4世代SiCパワーMOSFETの特徴まとめ

性能 応用分野 供給状況
主な特徴 低オン抵抗、高速スイッチング EVトラクション・インバータ、産業用モータ・ドライブ 750V耐圧品は品質認定完了
メリット 高効率、小型化、軽量化 航続距離延長、コスト削減 2025年から量産開始予定
技術的進歩 従来世代比12~15%小型化 ソーラー・インバータ、データセンター電源にも適用可能 1200V耐圧品は2025年Q1に認定完了予定

SiCパワーMOSFETについて

SiCパワーMOSFETとは、炭化ケイ素(SiC)を半導体材料として使用したパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 高耐圧・高温動作が可能
  • スイッチング損失が少なく高効率
  • 小型・軽量化に貢献

STマイクロエレクトロニクスの第4世代SiCパワーMOSFETは、これらの特徴を更に向上させ、EVのトラクション・インバータや産業用モータ・ドライブなどの応用分野で高い性能を発揮する。特に低オン抵抗と高速スイッチング特性により、電力変換効率の向上と機器の小型化を同時に実現し、EVの性能向上や産業機器の効率化に大きく貢献する技術だ。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「STマイクロエレクトロニクス、次世代EVトラクション・インバータに最適な第4世代SiCパワーMOSFETを発表 | STマイクロエレクトロニクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001403.000001337.html, (参照 24-09-29).
  2. Meta. https://about.meta.com/ja/

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