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老舗解凍・圧縮ツールLhaForgeが19年ぶりの大型アップデート、v2.0.0で圧縮解凍エンジンを内蔵化し64bit専用に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • LhaForgeがv2.0.0にアップデート
  • 19年ぶりのメジャーバージョンアップ
  • 圧縮解凍エンジンを内蔵化

老舗解凍・圧縮ツールLhaForgeが19年ぶりのメジャーアップデート

老舗のWindows専用解凍・圧縮ツール「LhaForge」が2024年9月23日、v2.0.0へのアップデートを実施した。LhaForgeのv1.0の正式リリースは2005年10月とされており、実に19年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。このアップデートでは、ソースコードのほぼ全部が書き直されるという大規模な変更が行われている。[1]

LhaForge v2.0.0の主な変更点として、圧縮解凍エンジンの内蔵化が挙げられる。これにより、外部DLLエンジンを使用しなくなり、64bit専用のアプリケーションとなった。この変更に伴い、従来サポートしていた一部の圧縮形式が非対応となり、アーカイバ「Noah」の機能拡張スクリプトB2Eへの対応も終了している。

なお、LhaForge v2.0.0のリリース直後に、v2.0.1へのマイナーアップデートも行われている。このアップデートでは、新規インストール時に設定ファイル保存フォルダを作成していなかった問題が修正された。これにより、新規ユーザーのインストール時の不具合が解消され、より安定した使用環境が提供されることとなった。

LhaForge v2.0.0の主な変更点まとめ

項目 詳細
ソースコード ほぼ全部を書き直し
圧縮解凍エンジン 内蔵化
対応環境 64bit専用
非対応となった形式 一部のCAB、yz1、jak、ish、gca、imp、hki、bel、ace
その他の変更 Noah機能拡張スクリプトB2Eへの対応終了

圧縮解凍エンジンの内蔵化について

圧縮解凍エンジンの内蔵化とは、ソフトウェアが外部のライブラリやモジュールに依存せずに、独自の圧縮・解凍機能を組み込むことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 外部依存性の低減
  • パフォーマンスの最適化
  • セキュリティの向上

LhaForge v2.0.0では、従来使用していた統合アーカイバプロジェクトのDLLを使用しなくなり、独自の圧縮解凍エンジンを内蔵化している。これにより、外部ライブラリの更新や互換性の問題から解放され、より安定した動作が期待できる。一方で、一部の圧縮形式のサポートが終了するなど、機能面での変更も生じている。

LhaForge v2.0.0のメジャーアップデートに関する考察

LhaForge v2.0.0へのメジャーアップデートは、長年使用されてきた老舗ツールの大規模な刷新として評価できる。圧縮解凍エンジンの内蔵化や64bit専用化により、最新のWindows環境に最適化されたパフォーマンスが期待できる。一方で、一部の圧縮形式のサポート終了は、既存ユーザーにとっては使い勝手の変化を意味する可能性がある。

今後の課題としては、非対応となった圧縮形式のユーザーへの対応が挙げられる。これらのユーザーが新バージョンへの移行を躊躇する可能性があり、開発者側からの明確な移行ガイドラインや代替手段の提示が必要になるだろう。また、64bit専用化に伴い、まだ32bitシステムを使用しているユーザーへの配慮も検討の余地がある。

将来的には、クラウドストレージとの連携機能や、より高度な暗号化オプションの追加など、現代のデータ管理ニーズに応える機能拡張が期待される。また、オープンソースコミュニティとの協力により、より幅広い圧縮形式のサポートを再び実現することも、ユーザーベースの拡大につながる可能性がある。LhaForgeの今後の進化に注目が集まる。

参考サイト

  1. ^ GitHub. 「Release Ver.2.0.1 · Claybird/lhaforge · GitHub」. https://github.com/Claybird/lhaforge/releases/tag/ver_2_0_1, (参照 24-09-29).

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