セブン&アイ・フードシステムズがデニーズに自動おしぼり供給機SAWANNAを導入、年間4トンのプラスチック削減効果

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

セブン&アイ・フードシステムズがデニーズに自動おしぼり供給機SAWANNAを導入、年間4トンのプラスチック削減効果

PR TIMES より


記事の要約

  • 自動おしぼり供給機「SAWANNA」を導入
  • プラスチック削減と未使用おしぼり廃棄を解決
  • 年間約4トンのプラスチック削減効果

セブン&アイ・フードシステムズがSAWANNA導入でプラスチック削減推進

株式会社セブン&アイ・フードシステムズは、プラスチック削減を目的として自動おしぼり供給機「SAWANNA」をデニーズの一部店舗(42店)に導入すると2024年9月30日に発表した。この取り組みは、デニーズを含む5社・ブランドがコンソーシアムを結成し、SAWANNAのメーカーである株式会社Field Allianceの協力を得て推進するものだ。[1]

SAWANNAは手をかざすだけでウェットのおしぼりが出てくる仕組みとなっており、従来の紙おしぼりのようなプラスチック包材を必要としない。この導入により、デニーズでは年間約4トンのプラスチック削減効果が見込まれている。また、未使用おしぼりの廃棄という課題のソリューションにもなるという点で、環境負荷低減に大きく貢献することが期待されている。

セブン&アイ・フードシステムズは、この取り組みを更に発展させ、SAWANNAに使用しているおしぼりの素材を植物由来100%に切り替える検討も進めている。グループの環境目標「GREEN CHALLENGE 2050」の達成に向け、お客様とともに環境について考え、行動するとともに、メーカーとも連携して持続的に環境負荷低減を進めていく方針だ。

SAWANNA導入によるプラスチック削減効果まとめ

項目 詳細
導入店舗数 デニーズ42店舗
年間プラスチック削減量 約4トン(導入店舗のみ)
全店導入時の削減効果 約30トン
主な特徴 手をかざすだけでおしぼりが出てくる
環境面での利点 プラスチック包材不要、未使用おしぼり廃棄削減
今後の展開 おしぼり素材の植物由来100%化を検討

GREEN CHALLENGE 2050について

GREEN CHALLENGE 2050とは、セブン&アイ・グループが掲げる環境目標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 2050年に向けた長期的な環境目標
  • プラスチック削減を含む複数の環境課題に取り組む
  • グループ全体で推進する持続可能な取り組み

セブン&アイ・フードシステムズのSAWANNA導入は、このGREEN CHALLENGE 2050の一環として実施されている。プラスチック包材の削減だけでなく、未使用おしぼりの廃棄問題も同時に解決することで、環境負荷低減に大きく貢献している。今後は、おしぼりの素材自体も環境に配慮したものに変更することで、さらなる環境保護を目指している。

SAWANNAのプラスチック削減効果に関する考察

SAWANNAの導入は、プラスチック削減とともに未使用おしぼりの廃棄問題も解決する画期的な取り組みだ。特に、年間4トン(全店導入時は30トン)ものプラスチック削減効果は無視できない規模であり、環境保護に大きく貢献する。ただし、初期導入コストや維持管理費用が従来のおしぼり提供方法と比較してどの程度かかるのか、長期的な経済性についても検討が必要だろう。

今後の課題としては、SAWANNAの導入店舗数をいかに拡大していくかが挙げられる。現状では42店舗への導入にとどまっているが、全店舗への展開を目指すためには、店舗スタッフへの教育や顧客への周知が重要になってくる。また、おしぼりの素材を植物由来100%に切り替える際には、品質や耐久性の維持も重要な検討事項となるだろう。

将来的には、SAWANNAのようなエコフレンドリーな設備の導入が、飲食業界全体のスタンダードになることが期待される。セブン&アイ・フードシステムズの取り組みが他の企業にも波及し、業界全体でのプラスチック削減の機運が高まることで、より大きな環境保護効果が得られるはずだ。消費者の環境意識向上とともに、こうした取り組みがビジネス上の競争優位性にもつながる時代が来ることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「手をかざすだけ!自動おしぼり供給機「SAWANNA」の5社共同導入によるプラスチック削減施策が、農林水産省の補助事業として採択 | 株式会社セブン&アイ・フードシステムズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000008035.html, (参照 24-10-01).

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