日本オーチスがプラウドタワー相模大野クロスにロボット対応エレベーターを導入、清掃業務の自動化に貢献

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

日本オーチス、プラウドタワー相模大野クロスにロボット対応エレベーターを提供
清掃ロボットと連携可能なGen3エレベーターを含む計13台を受注
2025年11月の竣工予定、小田急線沿線最高層の分譲タワーマンション

日本オーチスのロボット対応エレベーター導入

日本オーチス・エレベータ株式会社は、神奈川県相模原市に建設される41階建ての分譲タワーマンション「プラウドタワー相模大野クロス」において、清掃ロボットとの連携が可能なデジタル接続機能を内蔵したGen3エレベーターを含む計13台のエレベーターを受注した。この革新的なシステムにより、ロボットが自律的にエレベーターを利用し各フロアの清掃を行うことが可能となる。^[1]

プラウドタワー相模大野クロスは、680戸以上が入居予定の小田急線沿線最高層の分譲タワーマンションだ。高さ約152メートルを誇り、2025年11月の竣工を予定している。日本オーチスの導入するエレベーターシステムは、この大規模マンションの効率的な運営に貢献するものと期待されている。

日本オーチス社長のティボー・ルフェビュールは、Otis Integrated Dispatch技術によりGen3スマートエレベーターとサービスロボットを接続し、業務の自動化を実現すると述べている。この技術革新は、より高く、より速く、よりスマートな世界で人々の移動をサポートするという同社の理念を体現するものだ。

	ギヤレス	Gen3 PEAK(NGH)	Gen3	Spec Eco
台数	4台	5台	3台	1台
特徴	高効率	高速・高性能	ロボット対応	省エネ

Otis Integrated Dispatch技術とは

Otis Integrated Dispatch技術とは、エレベーターとロボットを連携させる革新的なシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

エレベーターとロボットの自動連携
業務効率化の実現
スマートビルディングの実現に貢献
Gen3スマートエレベーターとの互換性
ビル管理の自動化を促進

この技術により、清掃ロボットはエレベーターを自律的に呼び出し乗降することが可能となる。これにより、人手を介さずに複数階にわたる清掃作業を効率的に行うことができ、ビル管理の省力化と品質向上に大きく寄与する。Otis Integrated Dispatch技術は、スマートビルディングの実現に向けた重要な一歩といえるだろう。

ロボット対応エレベーターに関する考察

ロボット対応エレベーターの導入は、マンション管理の効率化という点で画期的だ。しかし、ロボットと人間の共存という新たな課題も生じる可能性がある。例えば、エレベーター内でのロボットと居住者の遭遇時の対応や、緊急時のロボット動作の制御など、安全面での配慮が一層重要になるだろう。

今後期待される機能としては、ロボットの作業状況をリアルタイムで管理者に通知するシステムや、居住者がスマートフォンアプリでロボットの位置を確認できる機能などが挙げられる。これらの機能により、より透明性の高い管理システムの構築が可能になるだろう。マンション管理会社や居住者にとっては業務効率化や生活品質の向上というメリットがある一方、清掃員などの雇用に影響を与える可能性もある。

ロボット対応エレベーターの普及は、建築設計にも影響を与える可能性がある。ロボットの動線を考慮した間取りや、充電ステーションの設置場所など、新たな設計要素が加わることで、マンションの構造自体が変化していく可能性もあるだろう。今後のスマートビルディング開発において、この技術は重要な位置を占めることになりそうだ。