NoMAラボの「なみえアートプロジェクト」がSDGs岩佐賞を受賞、浪江町の記憶と未来を屋外アートで表現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

NoMAラボが『SDGs岩佐賞』を受賞
なみえアートプロジェクトで浪江町の記憶と未来を表現
町歩き謎解きアドベンチャーも制作予定

なみえアートプロジェクトがSDGs岩佐賞を受賞し浪江町の記憶と未来を表現

一般社団法人NoMAラボは、『なみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」』で第5回『SDGs岩佐賞』（芸術・スポーツの部）を受賞したことを2024年10月1日に発表した。このプロジェクトは、原発事故で全町避難を余儀なくされた福島県浪江町の「記憶」と「未来」を、異彩を放つ屋外アートで表現したものだ。^[1]

なみえアートプロジェクトでは、浪江町の住民が残したい町の記憶と実現したい町の未来を、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる「ヘラルボニー」のアーティストによる屋外アートで表現している。これにより、浪江町の記憶を紡ぎ、未来を共有することを目指しているのだ。

さらに、NoMAラボは多くの人々に浪江町を訪れてもらうため、アートに仕込まれた謎を解いて回る「なみえ町歩き謎解きアドベンチャー『時の波へ』」も制作している。2024年10月から販売開始予定のこの企画は、アートプロジェクトの鑑賞と合わせて、浪江町の記憶と未来に関わる機会を提供するものだ。

なみえアートプロジェクトの概要

項目	詳細
プロジェクト名	なみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」
受賞内容	第5回『SDGs岩佐賞』（芸術・スポーツの部）
主催団体	一般社団法人NoMAラボ
対象地域	福島県浪江町
アート制作	ヘラルボニーのアーティスト
作品数	計10作品（第1弾から第5弾まで）
関連企画	なみえ町歩き謎解きアドベンチャー「時の波へ」（2024年10月販売開始予定）

SDGs岩佐賞について

SDGs岩佐賞とは、社会課題の解決やSDGsで掲げられた目標の達成へ懸命に行動する人たちを支援する賞のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

公益財団法人岩佐教育文化財団が2022年に創設
SDGsの趣旨に合致した活動を続ける団体や個人を対象
8つの部門で構成され、資金面での支援を提供

第5回SDGs岩佐賞では、医療、教育、福祉、環境、経済、平和・人権、芸術・スポーツ、農林水産・食の計8部門で646件の応募があった。なみえアートプロジェクトが受賞した芸術・スポーツの部門は、文化活動を通じてSDGsの達成に貢献する取り組みを評価するものだ。

なみえアートプロジェクトに関する考察

なみえアートプロジェクトの最大の利点は、アートを通じて浪江町の記憶を保存し、未来を描くという独創的なアプローチにある。このプロジェクトは、震災と原発事故によって失われかけた地域のアイデンティティを再構築する有効な手段となっているといえるだろう。また、住民の声を反映させたアート作品の制作は、コミュニティの絆を強化し、町の再生に向けた希望を育む効果もあると考えられる。

一方で、長期的な視点からプロジェクトの持続可能性が課題となる可能性がある。アート作品の維持管理や更新、継続的な来訪者の確保などが今後の課題として挙げられるだろう。これらの課題に対しては、地域住民や企業、行政との連携を強化し、プロジェクトを地域全体で支える体制を構築することが有効な解決策となり得る。

今後の展開としては、VRやARなどのテクノロジーを活用し、オンラインでも浪江町のアートを体験できるようにすることで、より多くの人々にプロジェクトの魅力を伝えることができるだろう。また、他の被災地域とのコラボレーションや、国際的なアーティストの参加を促すことで、プロジェクトの規模と影響力を拡大させることも期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「NoMAラボの『なみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」』が第5回『SDGs岩佐賞』（芸術・スポーツの部）を受賞 | 一般社団法人NoMAラボのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000101185.html, (参照 24-10-02).

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