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公開：2024-10-02

オムロン ソーシアルソリューションズが全自連に加盟、公共ライドシェア"meemo"で交通空白解消へ前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• オムロン ソーシアルソリューションズが全国自治体ライドシェア連絡協議会に加盟
• 公共ライドシェア普及促進で交通空白の課題解決を目指す
• 地域共助型生活交通サービス"meemo"を提供

オムロン ソーシアルソリューションズの全自連加盟と地域交通サービス"meemo"

オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社（OSS）は2024年10月に、一般社団法人全国自治体ライドシェア連絡協議会（全自連）に加盟した。全自連は全国147自治体が加盟し、公共ライドシェアの普及に向けた政策提言や官民連携促進を推進する団体だ。OSSは全自連の活動を通じて、全国の自治体が抱える交通空白の課題解決に取り組む方針である。^[1]

OSSは2019年に地域創生事業を立ち上げ、地方都市の課題解決に取り組んでいる。現在は地域共助型生活交通サービス"meemo"を提供し、交通空白の課題解決に注力している。"meemo"は、ドライバーとユーザーのマッチングから決済・配車までをトータルに管理するシステムを提供し、公共ライドシェアの導入から運用・管理までをワンストップでサポートする。

OSSは1967年から道路交通での信号システム開発を手がけ、約60年にわたり公共交通ソリューションを提供してきた。各交通事業者や専門家との信頼関係を築いてきたOSSは、そのネットワークとノウハウを活かし、深刻化する交通空白の課題解決と持続可能な地域社会の創生に貢献することを目指している。

全自連加盟と"meemo"サービスの概要

meemoサービスの詳細はこちら

公共ライドシェアについて

公共ライドシェアとは、バス事業やタクシー事業によって輸送手段を確保することが困難な場合に、市町村やNPO 法人などが自家用車を活用して提供する有償の旅客運送サービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 交通空白地域の移動手段確保
• 地域住民の協力による運営
• 自治体主導のサービス提供

公共ライドシェアは、地方都市における少子高齢化や財政悪化による地域交通サービスの維持困難な状況を背景に注目されている。OSSが提供する"meemo"は、このような公共ライドシェアの導入と運用を支援するシステムとして、舞鶴市での実証実験を経て2024年4月から有償化され、実際のサービスとして市民に提供されている。

地域共助型生活交通サービス"meemo"に関する考察

"meemo"の導入は、地方都市の交通空白問題に対する革新的なアプローチとして評価できる。ドライバーとユーザーのマッチングから決済・配車までをトータルに管理するシステムは、自治体の負担を軽減しつつ、効率的なサービス提供を可能にするだろう。一方で、高齢者のデジタルリテラシーや地域間の格差など、導入に際しての課題も予想される。

これらの課題に対しては、OSSが舞鶴市で実施したように、高齢者向けのUIの改善や、地域住民の交流イベントを通じた信頼関係の構築が有効な解決策となり得る。今後は、AIを活用した需要予測や、他の公共交通機関との連携機能など、より高度なサービスの追加が期待される。さらに、地域の特性に合わせたカスタマイズ性の向上も重要な課題となるだろう。

"meemo"の成功は、単なる交通手段の提供にとどまらず、地域コミュニティの活性化や高齢者の社会参加促進にもつながる可能性を秘めている。OSSには、約60年にわたる公共交通ソリューションの経験を活かし、地域の実情に即したサービスの進化と、全国展開によるノウハウの蓄積・共有を期待したい。持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みの先駆けとして、"meemo"の今後の発展が注目される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「オムロン ソーシアルソリューションズ、全国自治体ライドシェア連絡協議会に加盟 | オムロン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000000765.html, (参照 24-10-02).

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