LOMBY株式会社が自動配送ロボットの量産化へ向け2.7億円を調達、ラストマイル物流の革新に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

LOMBYがプレシリーズAで2.7億円調達
自動配送ロボットの量産開発に活用
ユナイテッドなど4社が出資参加

LOMBY株式会社がプレシリーズAラウンドで2.7億円の資金調達を実施

LOMBY株式会社は、自動配送ロボットLOMBYの量産に向けた技術開発と運用体制の整備を目指し、プレシリーズAラウンドにて総額2.7億円の資金調達を2024年10月1日に実施した。調達先には、ユナイテッド株式会社、MLCベンチャーズ株式会社、Suzuki Global Venturesおよびドローンファンド株式会社が名を連ねている。^[1]

LOMBYは今年度、NEDOのディープテック・スタートアップ支援事業にも採択されており、超高齢社会におけるラストマイル輸送領域の課題解決に取り組んでいる。自動配送ロボットLOMBYは、無人でのラストワンマイル配送の実現を目指しており、労働力不足や労働環境の悪化といった社会課題の解決に大きな期待が寄せられている。

投資家からは、LOMBYの技術が物流業界に革新をもたらす可能性が高く評価されている。特に、スズキ株式会社との共同開発によって、モビリティ製造技術を活用した自動搬送ロボの台車部分の開発が進められており、事業面での更なる協業も検討されている。LOMBYは、この資金調達を基に日本発のグローバルユニコーン企業を目指すとしている。

LOMBY株式会社の資金調達概要

項目	詳細
調達金額	2.7億円
調達ラウンド	プレシリーズA
リードインベスター	ユナイテッド株式会社
共同リード	MLCベンチャーズ株式会社
その他の投資家	Suzuki Global Ventures、DRONE FUND 株式会社
資金使途	LOMBYの量産に向けた技術開発と運用体制の整備

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ラストマイル輸送について

ラストマイル輸送とは、商品や荷物が最終目的地に到達するまでの最後の区間の輸送のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

配送の最終段階で、物流センターから消費者宅までの輸送を担う
都市部での交通渋滞や駐車問題、地方での人口減少による効率低下などの課題がある
近年、自動配送ロボットやドローンなどの新技術による効率化が進められている

LOMBYの自動配送ロボットは、このラストマイル輸送の課題解決を目指している。高齢化や労働力不足が進む日本社会において、無人での配送を実現することで、物流業界の持続可能性を高めることが期待されている。さらに、将来的には配送だけでなく、人の近距離移動にも活用できる可能性があり、高齢社会に必要な生活インフラとしての役割も視野に入れている。

LOMBYの自動配送ロボットに関する考察

LOMBYの自動配送ロボットは、労働力不足や高齢化という日本社会の喫緊の課題に対する革新的なソリューションとなる可能性を秘めている。特に、スズキ株式会社との共同開発により、モビリティ製造技術を活用した高品質な台車の開発が進められていることは、製品の信頼性と耐久性を高める上で大きな強みとなるだろう。また、NEDOの支援を受けていることも、技術の先進性と社会的意義の高さを示している。

しかしながら、自動配送ロボットの実用化に向けては、安全性の確保や法規制への対応、既存の物流システムとの統合など、克服すべき課題も多い。特に、都市部での歩行者や自転車との共存、悪天候時の運用、セキュリティの確保などは重要な検討事項となるだろう。これらの課題に対しては、実証実験を重ねながら、地域社会や関係機関との密接な連携を図り、段階的に解決していく必要がある。

今後、LOMBYには自動配送ロボットの技術開発にとどまらず、物流業界全体のデジタルトランスフォーメーションを牽引する役割が期待される。例えば、AIを活用した配送ルートの最適化や、IoTセンサーによる荷物の状態監視など、より広範囲な物流効率化ソリューションの開発も視野に入れるべきだろう。さらに、国内での成功モデルを確立した後は、同様の課題を抱える海外市場への展開も期待されるところだ。