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津軽びいどろが漁業用浮玉を再利用した新グラスウェアシリーズを発売、環境保護と伝統工芸の融合を実現

text: XEXEQ編集部

津軽びいどろが漁業用浮玉を再利用した新グラスウェアシリーズを発売、環境保護と伝統工芸の融合を実現

PR TIMES より


記事の要約

  • 津軽びいどろが新グラスウェア4点を発売
  • 漁業用浮玉を再利用した環境配慮型製品
  • 2024年8月2日より販売開始

津軽びいどろの新シリーズ「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」第二弾の詳細

石塚硝子株式会社の連結グループ子会社である北洋硝子株式会社は、青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」の新シリーズ「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」第二弾を2024年8月2日より発売すると発表した。このシリーズは、不要になった漁業用のガラス製浮玉を回収しアップサイクルした環境配慮型のグラスウェアである。[1]

第二弾として発売されるのは、ロックグラス、台付きグラス、ロックグラスペア、酒器セットの4アイテムだ。これらの製品は、浮玉100%再利用による深みのある青緑色と、曲線的でありながらシンプルな形状、海を想起させる波模様が特徴となっている。特に、薄づくりに仕上げた口当たりの良いロックグラスや、伝統工芸士が仕上げる"宙吹き"製法の台付きグラスなど、日常使いに適した酒器アイテムが揃えられた。

このシリーズの開発は、2018年から地元の漁業協同組合から処分に困ったガラス製浮玉の相談が寄せられたことがきっかけとなった。北洋硝子は、漁業用の浮玉製造工場として創業した経緯もあり、この課題に取り組むことで環境保護と伝統工芸の継承を両立させる新たな製品ラインを生み出すことに成功したのだ。

ロックグラス 台付きグラス ロックグラスペア 酒器セット
サイズ(mm) 最大90×口径90 高さ90 最大75×口径65 高さ140 最大90×口径90 高さ90 徳利:最大90×口径40 高さ126
盃:最大55×口径55 高さ50
容量(ml) 250 230 250 徳利:約320
盃:70
税込価格(円) 8,800 19,800 17,600 22,000
特徴 薄づくりの口当たり 宙吹き製法 ペアセット 徳利と盃のセット

アップサイクルについて

アップサイクルとは、廃棄物や不要になったものを新しい製品や素材に生まれ変わらせるリサイクルの一形態のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 元の製品よりも価値の高い製品を生み出す
  • 環境負荷を低減しつつ新たな価値を創造する
  • デザイン性や機能性を重視した再利用方法

アップサイクルは、単なる再利用や再生利用とは異なり、元の製品の特性や魅力を活かしながら、新たな付加価値を生み出すことが特徴だ。この手法により、廃棄物の削減だけでなく、独自性のある製品開発や資源の有効活用が可能となり、サステナブルな製品づくりの一環として注目を集めている。

津軽びいどろの新シリーズに関する考察

津軽びいどろの新シリーズ「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」は、環境保護と伝統工芸の融合という点で画期的な取り組みだ。しかし、今後の課題として、安定した原材料の確保が挙げられる。漁業用浮玉の供給量は漁業の状況に左右される可能性があり、製品の安定供給に影響を与える恐れがある。

今後、このシリーズに期待したい新機能として、各製品の個体識別システムの導入が考えられる。例えば、QRコードを製品に組み込むことで、その製品がどの浮玉から作られたのか、どの漁港で使用されていたのかなどの情報を消費者に提供できるだろう。これにより、製品の付加価値が高まり、消費者の環境意識向上にも貢献する可能性がある。

長期的には、この取り組みが他の伝統工芸品製造にも波及することが期待される。地域特有の廃棄物や未利用資源を活用した新しい伝統工芸品の開発は、地場産業の活性化と環境保護の両立を実現する可能性を秘めている。津軽びいどろの挑戦が、日本の伝統工芸全体にイノベーションをもたらす契機となることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「津軽びいどろ「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」第二弾グラスウェアを発売 | 石塚硝子株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000042919.html, (参照 24-07-27).

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