No.1がS.I.Tを完全子会社化、東北エリア展開で北上市の産業発展に貢献へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

No.1がS.I.Tを完全子会社化
東北エリア展開で地元経済発展を目指す
情報セキュリティ機器等の販売拡大を期待

No.1によるS.I.T完全子会社化で東北エリア展開を加速

株式会社No.1は2024年10月11日、株式会社S.I.Tの株式を100%取得し完全子会社化したことを発表した。この買収により、No.1は未開拓であった東北エリアへの進出を果たし、販売拠点の確立および周辺地域への展開の足掛かりを築くこととなる。S.I.Tの所在地である岩手県北上市は、半導体や自動車など幅広い業種が立地する北東北随一の産業拠点として発展を遂げている。^[1]

No.1グループは、中小零細企業向けに情報セキュリティ機器やOA関連機器、IT・経営支援サービス「No.1ビジネスサポート」を提供してきた。一方、S.I.Tは岩手県北上市を拠点に、主に法人向けの通信機器販売や通信設備工事等、オフィスに関連する情報通信機器のトータルサポートを手がけている。両社の事業領域には重複する部分が多く、シナジー効果が期待できる。

今回の子会社化により、No.1はS.I.Tの既存顧客基盤を活用しつつ、情報セキュリティ機器の販売拡大を目指す。また、「No.1ビジネスサポート」などの伴走型IT・経営支援サービスを展開することで、北上市が推進する「北上市産業ビジョン」に貢献し、地域経済の発展に寄与することを目指している。

No.1によるS.I.T買収の概要

	No.1	S.I.T
本社所在地	東京都千代田区	岩手県北上市
代表者	辰巳崇之	鈴木克司
主な事業内容	情報セキュリティ機器の企画開発・製造・販売及び保守事業、情報通信機器・OA関連商品の販売及び保守事業	通信機器販売、通信設備工事等、オフィス関連情報通信機器のトータルサポート
顧客層	中小零細企業	医療法人から一般企業まで幅広い法人顧客
株式取得日	2024年10月11日	-

北上市について

北上市とは、岩手県中部に位置する市で、企業誘致を積極的に進めてきた結果、半導体や自動車、機械、パルプ、食品、医療など幅広い業種が立地する北東北随一の産業拠点として知られている。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

多様な産業が集積する工業都市
「北上市産業ビジョン」を策定し、さらなる企業誘致を推進
デジタル技術の活用による経済発展を目指す

北上市は「北上市産業ビジョン」を策定し、さらなる関連企業の集積を見込んでいる。この産業ビジョンでは、関連企業の進出による安定した経済発展を維持するための手段として、デジタル技術の活用が必要不可欠であると考えられている。No.1グループによるS.I.Tの買収は、このビジョンの実現に向けた具体的な動きの一つとして捉えることができる。

No.1によるS.I.T買収に関する考察

No.1によるS.I.Tの買収は、東北エリアへの進出という点で戦略的に有意義な動きだ。特に北上市という産業集積地に拠点を持つS.I.Tを傘下に収めたことで、No.1は急速に発展する地域経済の恩恵を直接受けられる立場を確保したと言える。一方で、異なる企業文化や商習慣の統合、地域特性に合わせたサービス展開など、新たな課題に直面する可能性も高いだろう。

今後起こり得る問題として、既存顧客との関係性の維持や、No.1のサービスをS.I.Tの顧客基盤にスムーズに展開できるかという点が挙げられる。これらの課題に対しては、段階的な統合プロセスの実施や、地域の特性を熟知したS.I.Tの従業員の知見を活用した市場戦略の立案が有効な解決策となり得る。また、No.1の持つ最新のIT・セキュリティ技術と、S.I.Tの地域密着型サービスを融合した新たなソリューションの開発にも期待が高まる。

今後、No.1グループには「北上市産業ビジョン」の実現に向けた具体的な貢献が求められるだろう。例えば、地域企業のDX推進支援や、産学連携を通じた地元人材の育成など、地域経済の持続的な発展に寄与する取り組みが重要となる。No.1グループの東北エリア展開が、単なる事業拡大にとどまらず、地域社会との共生を実現する新たなビジネスモデルの先駆けとなることを期待したい。