シンシズモと東急不動産、環境価値をNFT化するスタンプラリー『もりからの手紙』を東急リゾートタウン蓼科で開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

シンシズモと東急不動産がNFT活用型スタンプラリー開始
東急リゾートタウン蓼科で環境価値を定量化
ブロックチェーンでクレジット化を目指す取り組み

シンシズモと東急不動産、環境価値の定量化に向けたNFTプログラムを開始

シンシズモ株式会社と東急不動産株式会社は、2024年10月10日に東急リゾートタウン蓼科でNFT活用型のスタンプラリープログラム『もりからの手紙』の提供を開始すると発表した。このプログラムは、利用者の環境保護活動への参加をデジタル切手としてNFT化し、ブロックチェーン上に記録することで環境価値を定量化する試みだ。^[1]

『もりからの手紙』では、東急リゾートタウン蓼科内の自然体験アクティビティや環境配慮の取り組みに参加することで、デジタル切手を収集できる。一定数の切手を集めると、環境に配慮したMORIGURASHI商品と交換することが可能となっている。このシステムにより、利用者の環境保護活動への理解を深めると同時に、具体的な行動を促す仕組みが構築された。

プログラムの参加方法は、LINE公式アカウント「もりからの手紙」を友達追加し、タウン内の各所に設置されたQRコードを読み取ることで開始される。デジタル切手の獲得スポットには、TENOHA蓼科やエディブルガーデン、フォレストアドベンチャーなどが含まれており、宿泊時のリネン交換スキップやアメニティ持参などの環境配慮行動も対象となっている。

『もりからの手紙』プログラムの概要

	概要	参加方法	獲得スポット例
プログラム名	『もりからの手紙』	LINE公式アカウント友達追加	TENOHA蓼科
実施場所	東急リゾートタウン蓼科	QRコード読み取り	エディブルガーデン
特徴	NFT活用型スタンプラリー	LINEミニアプリ起動	フォレストアドベンチャー
目的	環境価値の定量化	デジタル切手収集	宿泊時の環境配慮行動
特典	MORIGURASHI商品交換	一定枚数の切手収集	アクティビティ参加

『もりからの手紙』LINE公式アカウントはこちら

NFTについて

NFTとは「Non-Fungible Token（非代替性トークン）」の略称で、ブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツに唯一無二の価値を付与する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

デジタルデータの所有権と真正性を保証
ブロックチェーン上で取引履歴を追跡可能
複製が容易なデジタルコンテンツに希少性を付与

『もりからの手紙』プログラムでは、NFTをデジタル切手として活用することで、利用者の環境保護活動への参加を記録している。これにより、従来は定性的にしか評価できなかった環境貢献活動を、ブロックチェーン上で透明性を持って管理し、将来的にはカーボンクレジット化を目指す取り組みとなっている。

環境価値のNFT化に関する考察

シンシズモと東急不動産による『もりからの手紙』プログラムは、環境保護活動の可視化と定量化という点で画期的だ。NFTとブロックチェーン技術を活用することで、個人の環境貢献を具体的な数値として記録し、その価値を認識しやすくしている。これにより、利用者の環境意識向上と具体的な行動変容を促す効果が期待できるだろう。

一方で、このシステムの普及には課題も存在する。NFTやブロックチェーンに関する一般的な理解がまだ十分でない現状では、利用者がプログラムの価値を十分に理解できない可能性がある。また、デジタル技術に不慣れな層へのアプローチ方法や、収集したNFTの長期的な価値保証など、検討すべき点は多い。

今後の発展としては、他の観光地や日常生活における環境保護活動へのNFT活用の拡大が考えられる。さらに、企業のESG活動や地方自治体の環境政策との連携により、より広範囲で統合的な環境価値の可視化システムが構築される可能性もあるだろう。環境保護と経済活動の両立を目指す新たなモデルとして、本プログラムの今後の展開に注目が集まる。

参考サイト

^ . 「シンシズモ、東急不動産株式会社とブロックチェーンを活用した環境価値を定量的に切り出す施策を実施 | synschismo株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000100604.html, (参照 24-10-13).

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