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公開：2024-07-27

バンダイナムコエンターテインメントがLook North World Inc.に出資、UGCゲーム事業の強化へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• バンダイナムコが021 Fundを通じLNWに出資
• LNWはUGCゲームプラットフォームで事業展開
• Z世代・α世代向けコンテンツ開発に注力

バンダイナムコエンターテインメントのUGCゲーム事業への投資

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、スタートアップ投資ファンドBandai Namco Entertainment 021 Fundを通じて、UGC（User Generated Content）ゲームプラットフォーム事業を展開するLook North World Inc.（以下、LNW）への出資を発表した。この投資は、バンダイナムコグループのパーパス「Fun for All into the Future」と中期ビジョン「Connect with Fans」に基づく戦略的な動きである。^[1]

LNWは、Z世代やα世代がUGCゲームプラットフォームで多くの時間を過ごす傾向に着目し、複数のプラットフォームでコンテンツ開発からパブリッシング、マーケティングまでを一貫して展開している。外部クリエイターのゲーム開発支援やSNSを活用したプレイヤーとの密接なコミュニケーションにも力を入れており、これらの取り組みがBandai Namco Entertainment 021 Fundの投資決定につながった。

この出資を通じて、バンダイナムコエンターテインメントは若い世代向けのコンテンツビジネスに関するノウハウを獲得し、将来的なファン層の拡大を図る。同時に、有望なクリエイターやIPの早期発掘と獲得機会の創出を目指し、新たなゲームおよびエンターテインメントの提供に向けた取り組みを強化していく方針だ。

UGC（User Generated Content）について

UGC（User Generated Content）とは、ユーザーが作成したコンテンツのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• プラットフォーム提供者ではなくユーザーが主体的に制作
• 多様性と創造性に富んだコンテンツが生まれやすい
• コミュニティ形成と活性化に寄与する

UGCは、ゲーム業界において特に注目されている概念で、プレイヤーが自らゲーム内のコンテンツを作成し、他のプレイヤーと共有することができる。この仕組みにより、ゲームの寿命が延び、プレイヤーのエンゲージメントが高まる効果がある。また、企業側にとっては、ユーザーの創造性を活用してコンテンツを充実させることができ、開発コストの削減にもつながる可能性がある。

バンダイナムコのUGC投資に関する考察

バンダイナムコエンターテインメントのLNWへの投資は、急速に変化するゲーム市場における戦略的な動きとして評価できる。UGCプラットフォームの台頭により、従来型のゲーム開発モデルが挑戦を受ける中、この投資はバンダイナムコが新たな市場動向に適応しようとする姿勢を示している。しかし、UGCコンテンツの品質管理や著作権問題など、新たな課題に直面する可能性も高い。

今後、バンダイナムコには自社IPとUGCプラットフォームとの融合を図る新機能の開発が期待される。例えば、人気キャラクターやワールドを活用したUGC作成ツールの提供や、UGCクリエイターと既存IPのコラボレーション機会の創出などが考えられる。これにより、IPの新たな展開方法を見出し、ファンベースの拡大と深化を同時に実現できる可能性がある。

長期的には、この投資がバンダイナムコのビジネスモデルに変革をもたらす可能性がある。UGCプラットフォームでの経験を通じて、よりユーザー中心のアプローチを全社的に採用し、従来のIP管理や商品開発の手法を再考する契機となるかもしれない。ゲーム業界全体がUGCの潮流に対応する中、バンダイナムコの動向が業界標準を形作る一因となることも期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「Bandai Namco Entertainment 021 Fund」 UGCゲームプラットフォームにおいて開発やパブリッシング事業を展開するLook North World Inc.に出資 | 株式会社バンダイナムコエンターテインメントのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001351.000051316.html, (参照 24-07-27).

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