アスエネがMDVに「ASUENE」を提供、医療ビッグデータ企業の脱炭素化を支援

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

アスエネがMDVに「ASUENE」を導入
MDVがSBT認証取得に向けCO2排出量を見える化
医療ビッグデータ活用と脱炭素の両立を目指す

アスエネのCO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」の導入

アスエネ株式会社は、医療・ヘルスケア業界の東証プライム上場企業であるメディカル・データ・ビジョン株式会社（MDV）に、CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「ASUENE」を提供した。MDVは外資系製薬会社からの要請を受け、2025年までのSBT認証取得を目指しており、「ASUENE」の導入によってCO2排出量の正確な算定と削減に取り組む方針だ。^[1]

MDVが「ASUENE」を選定した決め手は、充実したコンサルティングサービスとコスト効果のバランスである。他社サービスと比較して優れた内容とコストを提供し、疑問点にすぐに相談できる体制が整っているため、算定結果に自信を持てるようになったという。また、活動量データを簡単にアップロードして見える化できる機能は、業務効率化に大きく貢献している。

MDVは「ASUENE」の導入により、Scope3の正確なCO2排出量算定を行う基盤を整備した。同社は医療ビッグデータを活用したデータビジネスを展開しており、約1,200の医療機関と契約し国内最大規模の医療ビッグデータを保有している。今後は脱炭素やESGのデータを積極的に開示し、安心して医療データを預けてもらえる企業としての信頼獲得を目指している。

	アスエネ	MDV	ASUENE
主な事業	CO2排出量見える化・削減サービス	医療ビッグデータビジネス	CO2排出量算定・削減支援
特徴	充実したコンサルティング	国内最大規模の医療データ保有	Scope1-3の正確な算定
目標	企業の脱炭素化支援	SBT認証取得（2025年まで）	企業のCO2排出量削減

SBT認証について

SBT認証とは、パリ協定に準ずる温室効果ガス排出削減目標のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標設定
国際的に認知された気候変動対策の指標
企業の長期的な脱炭素戦略の基盤となる

SBT（Science Based Targets）は、企業が気候変動に関する科学的知見と整合した温室効果ガス排出削減目標を設定することを促す国際的なイニシアチブである。この認証を取得することで、企業は自社の事業活動が気候変動に与える影響を明確に把握し、実効性のある対策を講じることが可能となる。また、投資家や顧客からの評価向上にもつながり、企業の持続可能な成長を支援する重要な指標として注目されている。

医療ビッグデータと脱炭素の両立に関する考察

医療ビッグデータの活用と脱炭素の取り組みを両立させることは、今後の医療・ヘルスケア業界において重要な課題となるだろう。データ処理に伴うエネルギー消費の増加が懸念される中、CO2排出量の正確な把握と削減は避けて通れない。一方で、医療ビッグデータの活用は医療の質向上や効率化に不可欠であり、このバランスを取ることが業界全体の持続可能な発展につながると考えられる。

今後、医療機関や製薬会社などの関連企業においても、MDVのような取り組みが広がっていくことが予想される。データセンターの省エネ化やAI技術を活用した効率的なデータ処理など、新たな技術革新が求められるだろう。同時に、医療データの取り扱いに関する倫理的な配慮と、環境負荷低減の両立も重要な課題となる。

また、医療ビッグデータの活用によって得られる知見を、環境負荷の低い医療サービスの開発や提供に活かすことも期待される。例えば、予防医療の強化やテレヘルスの普及により、不要な通院や検査を減らすことで、医療に関連するCO2排出量を削減できる可能性がある。医療の質と環境への配慮を両立させる新たなビジネスモデルの創出が、業界の競争力向上につながるかもしれない。

参考サイト

^ PR TIMES. 「アスエネが医療・ヘルスケア業界の東証プライム上場企業メディカル・データ・ビジョン社に、CO2排出量見える化・削減クラウド「ASUENE」を導入 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000387.000058538.html, (参照 24-07-27).

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