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公開：2024-07-27

JAPAN AIがBoxとAPI連携開始、企業の社内データをAIで活用可能に

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• JAPAN AIがBoxとのAPI連携を開始
• 社内データをセキュアに活用したRAG検索が可能に
• 常に最新データを参照可能なAI活用を実現

JAPAN AIとBoxのAPI連携による企業向けAI活用の進展

JAPAN AI株式会社は、法人向け生成AI活用プラットフォーム「JAPAN AI CHAT(™)」と「JAPAN AI MARKETING(™)」において、ストレージサービス「Box」とのAPI連携を開始したと発表した。この連携により、企業は社内に蓄積された情報をセキュアな環境で活用し、RAG検索や分析を容易に行えるようになった。^[1]

連携の主な特徴として、工数の最小化とデータごとのアクセス権対応が挙げられる。一度連携を行えば、BoxのデータをAIが自動的に最新の状態で取得するため、AIのためのデータ更新作業が不要となる。また、Boxのフォルダやファイルごとのアクセス権設定にJAPAN AIのサービスが対応しており、権限の対象となるデータのみとの連携が可能だ。

この連携は、企業のAI活用における課題解決を目指したものである。PwCコンサルティング合同会社の調査によると、91%の企業が生成AIの社内活用やその検討を進めているという。JAPAN AIは、この連携をAI技術革新の一環と捉え、常に最先端のサービスを提供し続けることを目指している。

RAGについて

RAGとは、Retrieval-Augmented Generationの略称であり、情報検索と生成AIを組み合わせた技術のことを指している。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大規模言語モデルと外部知識ベースを組み合わせて活用
• 最新または特定の情報を含めた回答生成が可能
• 企業固有の情報を活用した正確な回答を生成

RAGは、大規模言語モデルの知識を外部データベースからの情報で補強することで、より正確で最新の情報を含む回答を生成することができる。この技術により、AIが企業固有の情報や最新のデータを参照しながら回答を生成することが可能となり、ビジネスにおけるAI活用の幅を大きく広げている。

JAPAN AIとBoxの連携に関する考察

JAPAN AIとBoxの連携は、企業におけるAI活用の新たな可能性を示唆している。しかし、今後はデータの品質管理や更新頻度の最適化が課題となる可能性がある。大量のデータをAIに取り込むことで処理速度が低下したり、不適切なデータによって回答の質が低下したりする恐れがあるため、効果的なデータキュレーションの仕組みが必要となるだろう。

新機能としては、AIによるデータ分析結果の可視化ツールや、部門横断的なナレッジ共有システムの統合が期待される。これらの機能により、企業内の情報活用がさらに促進され、意思決定の迅速化やイノベーションの創出につながる可能性がある。また、マルチモーダルAIの導入により、テキストだけでなく画像や音声データも含めた包括的な情報活用が実現すれば、よりリッチな企業知識ベースの構築が可能となるだろう。

今後、JAPAN AIとBoxの連携がもたらす効果として、企業の競争力強化とデジタルトランスフォーメーションの加速が期待される。AIによる効率的な情報活用が進むことで、従業員の創造的な業務への時間シフトが可能となり、企業全体の生産性向上につながるはずだ。さらに、この連携をモデルケースとして、他のクラウドサービスやAIプラットフォームとの連携も進むことで、企業のデジタル化がより一層加速することだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「Box」と JAPAN AI が連携開始 | JAPAN AI株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000124536.html, (参照 24-07-27).

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