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公開：2024-10-13

Windows用動画変換アプリ「携帯動画変換君」が20周年、開発者MIROさんの19年ぶりバージョンアップ挑戦と断念

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows用動画変換アプリ「携帯動画変換君」が20周年
• 開発者MIROさんが19年ぶりのバージョンアップを試みる
• Delphiの旧バージョン不足で更新を断念

「携帯動画変換君」20周年と開発者の奮闘

Windows用動画変換アプリ「携帯動画変換君」が2024年10月10日に20周年を迎えた。このアプリは2004年10月10日に初回リリースされ、ガラケーやPSP向けの動画変換ツールとして多くのユーザーに利用されてきた。開発者のMIROさんは20周年を記念し、19年ぶりのバージョンアップに挑戦する意欲を見せた。^[1]

MIROさんは20周年を機に「携帯動画変換君」のソースコードを発掘し、アップデートを試みた。しかし、アプリケーションがDelphiで開発されており、当時使用していたバージョン（おそらくDelphi 6 Personal）や特定のコンポーネントが手元になかったため、ビルドを通すことができなかった。結果として、19年ぶりのバージョンアップは断念せざるを得なかった。

「携帯動画変換君」の最終更新は2005年で、それ以降はアップデートが行われていなかった。MIROさんは20周年を記念して何かしたいと考え、サイトリニューアルなども検討したが、コンテンツの古さから断念。代わりに、アプリのアイコンをモチーフにしたJavaScriptのライフゲームを作成し、20周年を祝う形となった。

「携帯動画変換君」20周年の取り組み

Delphiについて

Delphiとは、オブジェクト指向プログラミング言語の一つで、主にWindowsアプリケーション開発に使用される。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 視覚的な開発環境を提供し、RAD（Rapid Application Development）を実現
• Pascal言語をベースにしたオブジェクト指向言語
• コンパイル型言語で高速な実行が可能

「携帯動画変換君」の開発に使用されたDelphiは、当時のバージョン（おそらくDelphi 6 Personal）が手元になかったことが、19年ぶりのバージョンアップを断念する要因となった。Delphiの異なるバージョン間での互換性や、特定のコンポーネントの入手困難さが、長期間メンテナンスされていないソフトウェアの更新を難しくする一例となっている。

「携帯動画変換君」20周年に関する考察

「携帯動画変換君」が20周年を迎えたことは、ソフトウェアの長寿命化と技術の進化の速さを同時に示している。ガラケーやPSP向けの動画変換ツールとして一世を風靡したこのアプリケーションは、スマートフォンの普及により需要が減少したものの、20年という長期間にわたってユーザーに利用され続けた点は注目に値する。一方で、19年ぶりのバージョンアップが断念されたことは、ソフトウェア開発環境の変化と長期保守の難しさを浮き彫りにしている。

今後、同様の長期間メンテナンスされていないソフトウェアの更新や保守が課題となる可能性がある。特に、特定の開発環境やコンポーネントに依存したアプリケーションは、時間の経過とともに更新が困難になる傾向がある。この問題に対する解決策として、オープンソース化やクロスプラットフォーム開発ツールの活用、仮想化技術による古い開発環境の保存などが考えられる。これらの方法により、長期的なソフトウェアの保守や更新が容易になる可能性があるだろう。

「携帯動画変換君」の20周年を機に、ソフトウェアのアーカイブや歴史的価値のあるアプリケーションの保存方法について議論が活発化することが期待される。また、長期間使用されるソフトウェアの設計や開発手法、メンテナンス戦略についても再考が必要だ。技術の進化に伴い、過去のソフトウェア資産をどのように継承し活用していくかは、今後のソフトウェア業界全体にとって重要な課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ . 「「携帯動画変換君」20周年、のうらばなし｜MIRO」. https://sizu.me/miro/posts/9kv72r6b11mu, (参照 24-10-13).

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