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【CVE-2024-45122】アドビのcommerce2.3.7-2.4.1に脆弱性、情報取得のリスクに対応急ぐ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • アドビのcommerceに脆弱性が発見された
  • 影響を受けるバージョンは2.3.7から2.4.1まで
  • 情報取得の可能性があり、対策が公開された

アドビのcommerceに存在する脆弱性の詳細

アドビは、同社のeコマースプラットフォームであるcommerceに不特定の脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は、commerce 2.3.7、2.4.0、2.4.1のバージョンに影響を与えており、CVE-2024-45122として識別されている。CVSSv3による深刻度基本値は4.3(警告)と評価されており、攻撃元区分はネットワークとされている。[1]

この脆弱性の特徴として、攻撃条件の複雑さが低く、攻撃に必要な特権レベルも低いことが挙げられる。また、利用者の関与は不要とされており、影響の想定範囲に変更はないとされている。機密性への影響は低く、完全性および可用性への影響はないと評価されているが、攻撃者によって情報が取得される可能性がある点に注意が必要だ。

アドビはこの脆弱性に対する正式な対策を公開しており、ユーザーに対して適切な対応を求めている。CWEによる脆弱性タイプとしては、不適切なアクセス制御(CWE-284)および情報不足(CWE-noinfo)に分類されている。ユーザーは、アドビが提供するセキュリティ情報(APSB24-73)を参照し、速やかに必要な対策を実施することが推奨される。

アドビのcommerce脆弱性の影響範囲

項目 詳細
影響を受けるバージョン commerce 2.3.7, 2.4.0, 2.4.1
CVSSv3深刻度基本値 4.3(警告)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
攻撃に必要な特権レベル
利用者の関与 不要
想定される影響 情報取得の可能性

CVSSについて

CVSSとは、Common Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性の深刻度を評価するための業界標準指標である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を表現
  • 攻撃の難易度や影響範囲など複数の要素を考慮
  • ベンダーや組織間で統一された評価基準を提供

CVSSは、Base Score(基本評価基準)、Temporal Score(現状評価基準)、Environmental Score(環境評価基準)の3つのメトリクスで構成されている。本脆弱性のCVSS基本値4.3は、攻撃の容易さと潜在的な影響を考慮した結果であり、組織はこの評価を参考に適切なセキュリティ対策の優先順位を決定することが可能となる。

アドビのcommerce脆弱性に関する考察

アドビのcommerceに存在する今回の脆弱性は、深刻度こそ中程度であるものの、広く使用されているeコマースプラットフォームであることから、その影響は無視できない。特に、攻撃条件の複雑さが低く、特権レベルも低いという特徴は、攻撃者にとって比較的容易に悪用できる可能性を示唆しており、早急な対策が求められるだろう。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性があり、特に機密情報を扱うeコマースサイトにとっては大きなリスクとなり得る。対策としては、アドビが提供する公式のパッチを速やかに適用することが最も効果的だが、それと並行して、不要なネットワークアクセスの制限やアクセス権限の見直しなど、多層的な防御策を講じることが重要になるだろう。

長期的には、アドビがcommerceの設計段階からセキュリティを考慮したアプローチを強化することが期待される。例えば、定期的な脆弱性診断の実施や、セキュアコーディングプラクティスの徹底などが考えられる。また、ユーザー企業側も、セキュリティ意識の向上や、定期的なセキュリティ監査の実施など、自社のeコマース環境を守るための継続的な取り組みが不可欠となるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010212 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010212.html, (参照 24-10-15).

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