Internet ArchiveのWayback Machineが暫定的に読み取り専用で再開、約9160億ページの検索が可能に
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記事の要約
- Wayback Machineが読み取り専用で再開
- 暫定的な再開でページ保存機能は未実装
- さらなるメンテナンスの可能性あり
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Internet ArchiveのWayback Machineが暫定的に読み取り専用で再開
Webサイトのアーカイブ図書館を目指す米非営利団体Internet Archiveは、「Wayback Machine」を10月13日(現地時間)に暫定的に読み取り専用で再開したと発表した。同団体の創業者でデジタル司書を務めるブリュースター・カール氏がXにこの情報をポストしている。Wayback Machineの再開により、約9160億のアーカイブされたWebページが再び検索可能になった。[1]
しかし、この再開は暫定的なものであり、新しいページを保存する「Save Page Now」機能はまだ利用できない状態だ。カール氏は再開後の安全性を確保しつつも、さらなるメンテナンスが必要になる可能性があることを示唆している。そのような場合には、再びサービスが一時停止される可能性があるとのことだ。
この再開に至るまでの経緯として、Internet Archiveは先週複数回のDDoS攻撃を受けていた。その結果、10月8日から日本時間でアクセスが困難になり、10月10日には完全にダウンする事態に陥っていた。現在、Wayback Machineの検索バーは復活しているものの、寄付を受け付けるDONATEボタンはまだ機能していない状況だ。
Wayback Machineの再開状況まとめ
項目 | 状況 |
---|---|
再開日 | 2024年10月13日(現地時間) |
再開モード | 読み取り専用 |
検索機能 | 利用可能 |
Save Page Now機能 | 未実装 |
DONATEボタン | 機能停止中 |
アーカイブページ数 | 約9160億ページ |
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DDoS攻撃について
DDoS攻撃とは、Distributed Denial of Service(分散型サービス拒否)攻撃の略称で、ネットワークやサーバーに対する悪意のある攻撃手法の一つである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 複数の端末から大量のアクセスを集中させる
- サーバーやネットワークのリソースを枯渇させる
- 正常なサービス提供を妨害する
Internet ArchiveのWayback Machineは、このDDoS攻撃により一時的にサービスを停止せざるを得ない状況に陥った。攻撃は複数回にわたって行われ、10月8日からアクセスが困難になり、10月10日には完全にダウンする事態となった。こうした攻撃は、重要なインターネットインフラストラクチャーに対する深刻な脅威となっている。
Wayback Machineの再開に関する考察
Wayback Machineの暫定的な再開は、インターネットの歴史を保存するという重要な使命を担う同サービスにとって重要な一歩だ。約9160億ものWebページが再び検索可能になったことで、研究者やジャーナリスト、一般ユーザーにとって貴重な情報源が復活したと言える。しかし、Save Page Now機能が未実装であることは、新たなコンテンツの保存が一時的に停止していることを意味し、デジタルアーカイブの継続的な成長に影響を与える可能性がある。
今後の課題としては、DDoS攻撃に対するセキュリティ強化が挙げられるだろう。Internet Archiveは非営利団体であり、限られたリソースの中でサービスを提供しているため、大規模な攻撃に対する防御力を高めることは容易ではない。しかし、Wayback Machineの重要性を考えると、セキュリティ投資は避けられないものとなるだろう。また、認証データベースの盗難についても、ユーザー情報の保護という観点から早急な対策が必要だ。
Wayback Machineの完全復旧に向けては、段階的なアプローチが有効かもしれない。まずは現在の読み取り専用モードの安定運用を確保し、その後Save Page Now機能や寄付機能を順次再開していくことで、サービスの信頼性を維持しつつ、機能の完全復旧を目指すことができるだろう。Internet Archiveには、デジタル時代の図書館としての役割を果たしつつ、サービスの耐障害性を高めていくことが期待される。
参考サイト
- ^ . 「x.com」. https://x.com/brewster_kahle/status/1845688309085065571, (参照 24-10-15).
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