W-CDMAとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

W-CDMAとは

W-CDMAはWideband Code Division Multiple Accessの略称で、第3世代(3G)移動通信システムの無線アクセス技術の一つです。W-CDMAは、広帯域CDMAとも呼ばれ、従来の第2世代(2G)移動通信システムと比較して、より高速なデータ通信を実現しています。

W-CDMAは、複数のユーザーが同じ周波数帯域を共有しながら通信を行うことができる多元接続方式の一つであるCDMAをベースとしています。CDMAでは、各ユーザーに固有の符号を割り当てることで、同じ周波数帯域を複数のユーザーで共有することが可能となります。

W-CDMAは、ITU(国際電気通信連合)によって国際標準規格として採用され、日本や欧州を中心に広く普及しました。日本では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが提供する第3世代移動通信サービスにおいてW-CDMAが使用されています。

W-CDMAの主な特徴としては、広い周波数帯域幅を使用することで高速なデータ通信を実現していること、QoS(Quality of Service)制御によりサービス品質を保証できること、ソフトハンドオーバーにより通信の切断を最小限に抑えられることなどが挙げられます。これらの特徴により、W-CDMAは音声通話だけでなく、インターネット接続、動画ストリーミング、テレビ電話など、多様なサービスを提供することが可能となっています。

W-CDMAは、第3世代移動通信システムの中核をなす技術であり、その登場により、モバイル通信におけるデータ通信の高速化と多様なサービスの提供が実現しました。現在では、より高速・大容量の第4世代(4G)移動通信システムであるLTEが主流となっていますが、W-CDMAは第3世代移動通信システムの発展に大きく貢献した技術であると言えるでしょう。

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