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NECとアイシンが共同開発するAIシステム「NEC Personal Consultant」、金融業界向けサービス提供開始へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • NECとアイシンが共同でAIシステムを開発
  • 生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせ
  • 12月から金融業界向けサービス提供開始

NECとアイシンが共同開発するパートナーAIシステム「NEC Personal Consultant」

NECはアイシンと共同で、生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせたパートナーAIシステム「NEC Personal Consultant」の開発を開始した。このシステムは2024年12月から金融業界向けのサービス提供を開始し、その後順次適用業種を拡大していく予定だ。NECは誰もがテクノロジーの恩恵を得られる社会の実現に向け、顧客に寄り添うAIシステムの実現を目指している。[1]

NEC Personal Consultantは、NECの生成AI製品や生体認証技術とアイシンのマルチモーダル対話エージェントを組み合わせることで、より人間に近い自然なコミュニケーションを実現する。システムにはNEC Generative AI Frameworkが活用され、業務や利用シーンに応じた最適なLLM(大規模言語モデル)の利用が可能となっている。また、NECの生成AI「cotomi」の利用により、業種や業務に合わせた高度な応答を実現することができる。

さらに、NECの生体認証技術「Bio-IDiom」の中核技術である世界No.1の認証精度を誇る顔認証技術を活用しており、信頼性の高い本人確認を行うことができる。システムは対話を通じて属性や状況を認識・推測し、個々のユーザーに対応した的確なサービスを提供するとともに、対話履歴から会話内容のモニタリングや改善のサポートが可能となっている。

NEC Personal Consultantの主な機能まとめ

生成AI技術 生体認証技術 マルチモーダル対話
主要技術 NEC Generative AI Framework、cotomi Bio-IDiom(顔認証) アイシン開発のエージェント
主な特徴 業務に応じた最適なLLM利用、高度な応答 世界No.1の認証精度、信頼性の高い本人確認 ユーザーの状況把握、共感的な対話
利点 業種や業務に合わせたカスタマイズ可能 セキュアな利用環境の提供 自然なコミュニケーション実現

マルチモーダル対話エージェントについて

マルチモーダル対話エージェントとは、複数の情報モダリティ(視覚、音声、テキストなど)を統合して処理し、人間とより自然なコミュニケーションを行うAIシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 複数の感覚情報を統合して理解・応答
  • ユーザーの表情や声色から感情を推測
  • 非言語情報も含めた総合的なコミュニケーション

NEC Personal Consultantでは、アイシンが開発したマルチモーダル対話エージェントが採用されている。このエージェントは、カメラ画像や音声からユーザーの状況や感情を汲み取り、大規模言語モデル(LLM)と融合することで、ユーザーに寄り添う共感的な対話インターフェースを実現する。また、デジタルヒューマン「Saya」を活用した独自技術により、表情・視線・ジェスチャなどの非言語表現をリアルタイムかつ適切に表出し、人間とAIとの温かく自然なコミュニケーションを可能にしている。

参考サイト

  1. ^ NEC. 「NEC、アイシンと共同で生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせたパートナーAIシステムの開発を開始 (2024年10月15日): プレスリリース | NEC」. https://jpn.nec.com/press/202410/20241015_02.html, (参照 24-10-17).
  2. NEC. https://jpn.nec.com/

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