ミサワホームが高性能断熱仕様「スマートテック断熱アドバンス」を全国展開、断熱等性能等級7に対応し省エネと快適性を両立

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

ミサワホームが断熱仕様「スマートテック断熱アドバンス」を展開
断熱等性能等級7に対応し、全国で提供開始
独自の断熱技術でエネルギー消費量低減に貢献

ミサワホームが高性能断熱仕様「スマートテック断熱アドバンス」を全国展開

ミサワホーム株式会社は、木質系工業化住宅商品の断熱仕様に、断熱等性能等級7にも対応する「スマートテック断熱アドバンス」をラインアップに追加し、2024年10月15日に発表した。この新仕様は、2011年に商品化しエリア限定で運用していた次世代断熱仕様を全国で提供するものだ。^[1]

「スマートテック断熱アドバンス」は、ミサワホームが創立期より提供してきた充填断熱工法の「木質パネル」に、外壁外張断熱パネルを加えることで、公的な断熱性能の指標である断熱等性能等級7の基準を達成している。この仕様により、ZEHの基準から断熱基準の最高等級7を達成する住まいまで、日本全国の地域基準に適した断熱仕様を展開することが可能になった。

ミサワホームは、「スマートテック断熱アドバンス」などの提案を通して、住宅の高断熱化を推進し、エネルギー消費量や環境負荷低減に寄与する快適な住まいの提供と、よりサステナブルな社会の実現に貢献することを目指している。この取り組みは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた社会的要請にも応えるものとなっている。

スマートテック断熱アドバンスの特徴まとめ

項目	詳細
断熱性能	断熱等性能等級7に対応
提供範囲	全国展開（沖縄を除く）
主な構成要素	充填断熱工法の木質パネル、外壁外張断熱パネル
対応基準	ZEHから断熱基準最高等級7まで
期待される効果	エネルギー消費量低減、環境負荷低減、快適な室内環境の実現

断熱等性能等級について

断熱等性能等級とは、住宅の省エネルギー性能を評価する指標の一つで、断熱性能と気密性能を総合的に評価するものだ。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

等級1から等級7まであり、数字が大きいほど性能が高い
建築物省エネ法の省エネ基準に対応している
地域ごとに要求される性能が異なる

ミサワホームの「スマートテック断熱アドバンス」は、この断熱等性能等級の最高ランクである等級7に対応している。これにより、厳しい寒冷地から温暖な地域まで、各地域の気候特性に合わせた高い断熱性能を実現し、快適な室内環境と省エネルギーを両立させることが可能となっている。

スマートテック断熱アドバンスに関する考察

ミサワホームの「スマートテック断熱アドバンス」の全国展開は、住宅の省エネルギー性能向上という社会的要請に応える重要な取り組みだ。特に、断熱等性能等級7という最高水準を達成しつつ、地域ごとの気候特性に対応できる柔軟性は高く評価できる。この技術により、エネルギー消費量の大幅な削減と居住者の快適性向上が同時に実現される可能性が高いだろう。

しかし、高性能な断熱仕様の導入には、コストの増加や施工技術の高度化という課題が伴う可能性がある。これらの課題に対しては、量産効果によるコスト低減や、施工者向けの専門的な研修プログラムの充実などが解決策として考えられる。また、断熱性能の向上に伴い、適切な換気システムの設計がより重要になるため、この点にも注力する必要があるだろう。

今後は、断熱性能だけでなく、再生可能エネルギーの活用や蓄電システムとの連携など、住宅全体のエネルギーマネジメントを最適化する技術の統合が期待される。ミサワホームには、「スマートテック断熱アドバンス」を基盤として、さらに進化した次世代の環境配慮型住宅の開発を期待したい。住宅のライフサイクル全体を通じたカーボンニュートラルの実現に向け、業界をリードする存在となることを望む。