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公開：2025-04-02

ブレインパッドなど3社がマルチモーダルAI分野で提携、作業動画解析AIエージェントの開発で現場DXを加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 3社がマルチモーダルAI分野で業務提携を発表
• 作業動画解析AIエージェントを共同開発
• 2025年夏から新ソリューションの提供開始予定

ブレインパッドなど3社がマルチモーダルAIで業務提携、作業動画解析AIエージェントを開発

株式会社ブレインパッド、Fairy Devices株式会社、株式会社BrainPad AAAの3社は2025年3月28日、マルチモーダルAI分野における業務提携を発表した。3社は協業の第一弾として、現場業務のDXを支援する作業動画解析AIエージェントを共同開発し、2025年夏からの提供開始を目指している。^[1]

作業動画解析AIエージェントは、ブレインパッドが設計しBrainPad AAAが開発した産業現場向けのAIエージェントで、Fairy DevicesのマルチモーダルAIライブラリと首掛け型ウェアラブルデバイス「THINKLET」が連携する形で提供される。THINKLETを装着した作業員の音声や映像、各種センサーデータをAIエージェントが処理・解析し、作業手順書や報告書を自動生成することが可能だ。

企業は作業動画解析AIエージェントを導入することで、作業の脱属人化や手順の言語化、報告業務の効率化を実現できる。また作業員は緊急時に遠隔支援を受けることができ、解析結果の蓄積により現場からの問い合わせに対してAIエージェントが回答を提示することも可能になっている。

作業動画解析AIエージェントの特徴まとめ

マルチモーダルAIについて

マルチモーダルAIとは、画像や動画、音声、テキストといった複数の異種データを一度に処理できるAI技術のことを指す。以下のような特徴を持っている。

• 複数種類のデータを統合的に解析可能
• 人間の知覚に近い多角的な情報処理が可能
• より正確な状況理解と判断が可能

作業動画解析AIエージェントでは、マルチモーダルAI技術を活用することで作業員の視点での映像データや音声データ、各種センサー情報を統合的に処理している。このような多角的なデータ解析により、現場作業の効率化や技術伝承の促進、安全性の向上などを実現することが可能になっている。

作業動画解析AIエージェントに関する考察

作業動画解析AIエージェントは、人手不足や技能伝承の断絶という産業界の構造的な課題に対する有効な解決策となる可能性を秘めている。特にウェアラブルデバイスとAIの組み合わせにより、現場作業者の負担を最小限に抑えながら貴重な技術やノウハウを効率的にデジタル化できる点は画期的だ。

一方で、現場への導入にあたっては作業員のプライバシー保護や録画データの管理、AIの判断精度の向上などの課題も存在する。3社の技術力を結集することで、より使いやすく信頼性の高いソリューションへと進化することが期待されるだろう。

将来的には蓄積されたデータを活用した予測保全や作業最適化、さらには異なる業界間でのベストプラクティスの共有なども視野に入れることができる。3社の協業により、日本の製造業の競争力強化に貢献する革新的なソリューションとなることが期待される。

参考サイト

1. ^ 株式会社ブレインパッド. 「ブレインパッド、Fairy Devices、BrainPad AAAがマルチモーダルAI分野において業務提携 - ブレインパッド」. https://www.brainpad.co.jp/news/2025/03/28/23031, (参照 25-04-02).
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