SBI FXトレードが住信SBIネット銀行のFX事業「Oh! FX」を承継、グループの競争力強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

SBI FXトレードが住信SBIネット銀行からFX事業承継
グループFX事業の競争力強化が目的
2025年2月2日に吸収分割効力発生予定

SBI FXトレードによる住信SBIネット銀行のFX事業承継

SBI FXトレード株式会社は、住信SBIネット銀行株式会社の店頭為替証拠金取引「Oh! FX」に関わる事業を吸収分割により承継する契約を2024年10月11日に締結した。この承継により、SBIグループのFX事業の更なる競争力強化と顧客基盤の拡大を図る狙いがある。承継の効力発生日は2025年2月2日を予定している。^[1]

SBI FXトレードは2011年にSBIグループにおける外国為替証拠金取引専業会社として設立された。現在は外国為替証拠金取引と暗号資産CFD取引のサービスを個人投資家向けに提供している。両社は昨年より、SBI FXトレードの顧客を対象とした住信SBIネット銀行の「NEOBANK®」を活用した新たな金融サービスの実現に向けた協議を開始していた。

本吸収分割により、SBI FXトレードは住信SBIネット銀行が店頭為替証拠金取引「Oh! FX」の取引参加者としての事業に関して有する権利義務を承継する。承継の対価として、SBI FXトレードから住信SBIネット銀行に対し97,300,000円の金銭を交付する予定だ。本吸収分割後もSBI FXトレードの名称、所在地、代表者、事業内容、資本金および決算期に変更はない。

SBI FXトレードによるFX事業承継の詳細

項目	詳細
吸収分割会社	住信SBIネット銀行株式会社
吸収分割承継会社	SBI FXトレード株式会社
対象事業	店頭為替証拠金取引「Oh! FX」
取締役会決議日	2024年9月24日
契約締結日	2024年10月11日
効力発生日	2025年2月2日（予定）
承継の対価	97,300,000円

店頭為替証拠金取引について

店頭為替証拠金取引とは、少額の証拠金をもとに外国為替取引を行う金融商品取引の一種だ。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

少額の証拠金で大きな取引が可能
24時間取引可能な市場
レバレッジを活用した取引

SBI FXトレードが提供する店頭外国為替証拠金取引では、個人のお客様の場合、ロシアルーブル/円およびブラジルレアル/円を除き、取引額の4%（レバレッジ25倍）の証拠金が必要となる。法人のお客様の場合は、一般社団法人金融先物取引業協会が毎週発表する通貨ペアごとの為替リスク想定比率に基づいて証拠金が設定される。取引にはリスクが伴うため、十分な理解と自己責任が求められる。

SBI FXトレードによるFX事業承継に関する考察

SBI FXトレードによる住信SBIネット銀行のFX事業承継は、SBIグループ全体のFX事業の競争力強化につながる重要な戦略だ。顧客基盤の拡大により、取引量の増加や収益性の向上が期待できる。一方で、システム統合や顧客データの移行などの技術的課題、また異なる企業文化の融合といった組織的課題が生じる可能性がある。

これらの課題に対しては、綿密な移行計画の策定と実行、そして顧客への丁寧な説明と対応が重要になるだろう。また、承継後のサービス品質の維持・向上も不可欠だ。今後、SBI FXトレードには、承継したFX事業のノウハウを活かした新たな商品開発や、AIやブロックチェーンなどの先端技術を活用したサービス拡充が期待される。

FX市場は為替変動や地政学的リスクの影響を受けやすいため、リスク管理体制の強化も重要な課題となる。SBI FXトレードには、グループのシナジーを最大限に活用しつつ、顧客の信頼を維持・向上させる取り組みが求められる。この事業承継を機に、日本のFX業界におけるSBIグループの存在感がさらに高まることが予想される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「住信SBIネット銀行株式会社からの店頭為替証拠金取引事業の承継に関するお知らせ | SBI　FXトレード株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000005190.html, (参照 24-10-18).

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