Railsが新メンテナンスポリシーを発表、6カ月ごとの新機能リリースと2年間のセキュリティ修正提供が明確化

text: XEXEQ編集部
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記事の要約

RailsのコアチームはRailsのバージョンアップとサポートに関する新しいメンテナンスポリシーを2024年10月15日に公開した。新ポリシーでは6カ月ごとに新機能を含むバージョンがリリースされ、各バージョンに対して1年間のバグ修正と2年間のセキュリティ修正が提供されることが明確化された。^[1]

新しいメンテナンスポリシーの導入により、Rails 6.1.xのメンテナンスが2024年10月1日に終了することが発表された。ただしRails 6.1.xに対しては1回限りのセキュリティアップデートが追加で提供される予定であり、開発者には新しいバージョンへの移行準備期間が設けられている。

また、Rails 7.0.xに関しては今月中に最後のバグ修正アップデートが提供される予定だ。その後Rails 7.0.xはバグ修正の提供が終了し、2025年4月1日までセキュリティアップデートのみが継続して提供されることになった。

メンテナンスポリシーとは、ソフトウェアの保守やサポートに関する方針を定めた規定のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

Railsの新しいメンテナンスポリシーでは、6カ月ごとの新機能リリースと1年間のバグ修正期間、2年間のセキュリティ修正期間が設定された。このポリシーによって開発者はアップグレード計画を立てやすくなり、セキュリティリスクの管理も容易になるだろう。

Railsの新メンテナンスポリシーは、開発者が将来のバージョンアップとセキュリティ対応を計画的に進められるという点で高く評価できる。サポート期間が明確化されたことで、企業の開発チームはシステムのアップグレードやメンテナンスのスケジュールを効率的に立てることが可能になった。

一方で、6カ月ごとの新バージョンリリースは、一部の開発チームにとって追従が難しい課題となる可能性がある。特に大規模なプロジェクトや複雑な依存関係を持つアプリケーションでは、頻繁なバージョンアップが運用負荷の増加につながる懸念もあるだろう。

今後はRailsコミュニティによるマイグレーションガイドやアップグレード支援ツールの充実が期待される。セキュリティ修正の提供期間が2年間と設定されたことで、開発者は十分な準備期間を確保できるが、スムーズな移行を実現するためにはコミュニティ全体でのサポート体制の強化が重要だ。

^ Ruby on Rails. 「Ruby on Rails — New Rails maintenance policy and end of maintenance announcements」. https://rubyonrails.org/2024/10/15/new-maintenance-policy-and-eol-annouments, (参照 24-10-23).

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