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公開：2024-10-23

DatachainとProgmatがステーブルコイン国際送金システムの特許を出願、Swiftシステムとの連携で送金の効率化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• DatachainとProgmatがステーブルコイン送金システムの特許出願を完了
• SwiftシステムのAPIフレームワークを活用した銀行経由送金を実現
• 2025年の商用化に向けてProject Paxを推進

DatachainとProgmatのステーブルコイン国際送金システム特許出願

DatachainとProgmatは2024年9月24日にステーブルコインを用いた送金システムの特許出願を完了したことを発表した。発明者には竹澤友輔、齊藤達哉、久田哲史の3名が名を連ね、両社は2024年9月5日に発表したProject Paxプロジェクトの一環として開発を進めている。^[1]

SwiftシステムのAPIフレームワークを活用することで、AML/CFTや規制対応、オペレーション構築、企業のウォレット利用におけるハードルを考慮しながら銀行経由によるステーブルコイン送金を実現することが可能になった。今後は国際出願および主要国での特許出願も予定しているのだ。

両社はクロスボーダー送金市場において、SC関連法への対応に加え会計・税務の観点でも対応を進めており、さらに現場のオペレーション等の顧客体験に即したプロダクトを提供することで、高速かつ安価な送金サービスの提供を目指している。2023年時点で約28,500兆円規模に達した巨大な市場でのシェア拡大が期待される。

ステーブルコイン送金システムの特許概要

Project Paxの詳細はこちら

ステーブルコインについて

ステーブルコインとは、法定通貨や金などの価値の安定した資産と連動して価格を安定させる仮想通貨のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 法定通貨や金などの資産に価値を連動
• 価格の安定性を重視した設計
• 国際送金や決済での利用に適している

Project Paxではステーブルコインを活用することで、24時間365日稼働可能な高速かつ低コストのクロスボーダー送金システムの実現を目指している。Progmatが提供する法規制に準拠したステーブルコインの利用により、安全で効率的な国際送金サービスの提供が可能になるだろう。

ステーブルコイン国際送金システムに関する考察

ステーブルコインを活用した国際送金システムの特許取得は、従来の送金システムの課題を解決する重要な一歩となるだろう。Swiftの既存APIフレームワークを活用することで、企業のウォレット利用におけるハードルを下げながら、高速かつ低コストでの送金を実現できる点が評価できる。

一方で、各国の規制対応や法整備の進展状況によっては、システムの導入や運用に遅延が生じる可能性がある。特にAML/CFTへの対応や、各国の金融当局との調整が重要な課題となるだろう。今後は規制当局との密接な連携を図りながら、システムの信頼性と安全性を高めていく必要がある。

Project Paxの今後の展開として、より多くの金融機関との連携や対応通貨の拡大が期待される。特に新興国における送金手数料の削減や送金時間の短縮は、経済格差の解消にも貢献する可能性を秘めているのだ。両社には継続的なシステムの改良と、グローバルな金融インフラとしての発展を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Swiftと連携したステーブルコイン国際送金システムに関する特許出願について | 株式会社Speeeのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000014788.html, (参照 24-10-23).

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