松本市のぐるっとまつもとバスでタッチ決済サービスを開始、公共交通機関のキャッシュレス化が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

クレディセゾンより

記事の要約

松本市のぐるっとまつもとバスでタッチ決済開始
11月中に全路線でタッチ決済対応へ
クレジット・デビットカード等での支払いが可能に

松本市のぐるっとまつもとバスでタッチ決済サービスが本格展開

和晃、クレディセゾン、ルミーズの3社は、長野県松本地域の路線バス「ぐるっとまつもとバス」において、タッチ決済対応のカードでのバス乗車サービスを2024年10月15日より提供開始した。公共交通機関におけるキャッシュレス化を推進する新たな取り組みであり、利用者の利便性向上を目指している。^[1]

ぐるっとまつもとバスは2023年4月から公設民営という新しい運行形態でスタートし、市がエリア全体を一つとして捉えた路線設計を行っている。松本市では交通キャッシュレス決済の運用を進めており、2023年11月からQRコードによるキャッシュレス決済アプリ「TicketQR」を導入してきた経緯がある。

タッチ決済の導入により、11月中には「ぐるっとまつもとバス」の全路線でタッチ決済による乗車サービスが可能となる予定だ。バス事業者の生産性向上や事務効率化にも貢献し、インバウンド観光客を含む利用者の利便性が大幅に向上することが期待される。

タッチ決済サービスの詳細まとめ

項目	詳細
開始時期	2024年10月15日より順次開始
対象路線	アルピコ交通バス、タウンスニーカー、南部循環線、旧松本市西部地域コミュニティバス、松本市市営バス
対応カードブランド	Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover
利用方法	乗車時に決済端末にタッチ、降車時に降車側の決済端末にタッチ
対応媒体	タッチ決済対応のカード（クレジット・デビット・プリペイド）、カードを設定したスマートフォン

ぐるっとまつもとバスの詳細はこちら

ABTシステムについて

ABTシステムとはAccount Based Ticketingの略称で、認証媒体のIDと紐づいた利用者の乗降情報をクラウドサーバ側で管理する方式のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

クラウドサーバーでの利用者情報一元管理
複雑な運賃計算への柔軟な対応が可能
システム全体のコストダウンを実現

従来のCBT（Card Based Ticketing）方式では機器側で計算処理が行われていたが、ABTシステムではクラウドサーバで一括管理することで運用効率が向上する。aegise2.0 Transit Gatewayは、このABTシステムを活用してトランジットに必要なゲートウェイやバックオフィス、決済端末をワンストップで提供することができる。

参考サイト

^ クレディセゾン. 「松本地域の路線バス「ぐるっとまつもとバス」でクレジットカードやデビットカード等のタッチ決済による公共交通機関向け決済サービスを提供開始」. https://corporate.saisoncard.co.jp/wr_html/news_data/smh6gp00000001wc-att/20241015_Release.pdf, (参照 24-10-23).

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