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【CVE-2024-9790】lylme spage 1.9.5にSQLインジェクションの脆弱性、情報漏洩やサービス妨害のリスクに

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • lylme spageにSQLインジェクションの脆弱性
  • CVE-2024-9790として識別された重要な脆弱性
  • 情報漏洩やサービス運用妨害のリスクあり

lylme spage 1.9.5のSQLインジェクション脆弱性

lylmeは2024年10月10日、lylme spage 1.9.5に深刻なSQLインジェクションの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-9790】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション(CWE-89)に分類され、NVDの評価によるとCVSS v3の基本値は7.2と重要度の高い脆弱性となっている。[1]

攻撃者は攻撃条件の複雑さが低いネットワークを経由した攻撃により、機密情報の取得や改ざん、サービス運用妨害などの被害をもたらす可能性がある。CVSSv3では攻撃に必要な特権レベルは高く設定されているが、利用者の関与は不要とされており、影響の想定範囲に変更はないとされている。

本脆弱性の影響を受けるのはlylme spage 1.9.5であり、機密性、完全性、可用性のいずれにも高い影響があるとされている。一方でCVSSv2による深刻度基本値は5.8と警告レベルであり、攻撃前の認証要否は複数回必要とされているものの、機密性、完全性、可用性への影響は部分的とされている。

lylme spage 1.9.5の脆弱性詳細

項目 詳細
識別番号 CVE-2024-9790
脆弱性タイプ SQLインジェクション(CWE-89)
CVSSv3スコア 7.2(重要)
攻撃条件 ネットワーク経由、複雑さ低、特権レベル高
影響範囲 機密性・完全性・可用性すべてに高い影響
対象製品 lylme spage 1.9.5

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションに対する代表的な攻撃手法の一つであり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • SQLコマンドを不正に挿入して実行する攻撃手法
  • データベースの内容を不正に読み取り・改ざん可能
  • 認証をバイパスしてアクセス権限を奪取する可能性

SQLインジェクションの脆弱性が存在するWebアプリケーションでは、攻撃者によって機密情報の漏洩やデータの改ざん、サービス運用の妨害などの深刻な被害が発生する可能性がある。lylme spage 1.9.5で発見された脆弱性も、SQLインジェクションの特性から機密性、完全性、可用性のすべてに高い影響があるとされている。

lylme spage 1.9.5の脆弱性に関する考察

本脆弱性の特徴として、攻撃条件の複雑さが低く設定されている点が非常に危険である。ネットワークを経由した攻撃が可能であり、利用者の関与も不要とされているため、攻撃者は比較的容易に不正なSQLコマンドを実行できる可能性が高いだろう。

今後の対策として、入力値のバリデーションやプリペアドステートメントの使用、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の実装などが重要となる。特にデータベースアクセスに関するセキュリティ機能の強化と、定期的な脆弱性診断の実施が求められるだろう。

Web開発におけるセキュリティ対策の重要性は今後さらに高まることが予想される。SQLインジェクション対策を含むセキュアコーディングの実践や、脆弱性情報の継続的なモニタリング体制の構築が必要だ。また、発見された脆弱性に対する迅速なパッチ適用や修正プログラムの提供も重要となる。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010868 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010868.html, (参照 24-10-24).

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