宇都宮市がハミングヘッズのSePを導入、仮想環境の速度問題と費用削減を実現しMicrosoft 365への移行も視野に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

宇都宮市がSePを導入し仮想環境の速度問題を解決
インターネット接続系の費用削減にも成功
Microsoft 365とα´モデルへの移行を見据えた構築

ハミングヘッズのSePが宇都宮市のシステム課題を解決

ハミングヘッズ株式会社は栃木県宇都宮市の情報漏えい対策として、Security Platform(SeP)を2024年10月23日に導入した。SePの導入により仮想環境下のインターネット接続系における回線速度の低下という課題を解消し、環境構築における費用と維持コストの削減にも成功している。^[1]

総務省は2024年10月2日に地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインを改訂し、Microsoft365などのクラウドサービスの利用を想定したLGWAN接続系のローカルブレイクアウトであるα´モデルについての記述が追加された。A10ネットワークス株式会社の調査によると、Microsoft 365を導入済みの自治体は22%、導入を検討している自治体は37%に上っている。

宇都宮市は3,300人の職員のうち約1/4しか同時接続できない状況に課題を感じていたが、SePセパレートオプションを導入してSBCサーバーを廃止することで問題を解消した。さらにテレワーク・リモートワーク時のファイル持ち出しにおける暗号化やファイル取り扱い制限の機能も実装している。

SePの導入効果まとめ

項目	詳細
導入組織	栃木県宇都宮市
主な課題	仮想環境下のインターネット接続系の速度低下、SBCサーバーの高額な費用
導入効果	3,300人の職員が同時接続可能、環境構築費用の削減
セキュリティ機能	ファイル暗号化、ワークスペースフォルダ機能によるファイル制限
将来展開	Microsoft 365利用、α´モデルへの移行

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ローカルブレイクアウトについて

ローカルブレイクアウトとは、LGWAN接続系からインターネットへの直接アクセスを可能にする仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

インターネット接続の効率化
クラウドサービスの利用促進
セキュリティを維持した通信経路の確保

総務省が2024年10月に改訂したガイドラインでは、Microsoft365などのクラウドサービスの利用を想定したLGWAN接続系のローカルブレイクアウトであるα´モデルが追加された。これにより自治体のクラウドサービス活用が促進され、業務効率の向上につながることが期待されている。

自治体のクラウド活用に関する考察

宇都宮市のSePによる課題解決は、自治体のDX推進における重要な成功事例となっている。SBCサーバーの廃止による速度向上と費用削減の両立は、他の自治体にとっても参考になる取り組みであり、行政サービスのデジタル化における新たな方向性を示している。

ただし、クラウドサービスの活用においては、セキュリティと利便性のバランスが常に課題となることが予想される。Microsoft 365などのクラウドサービス導入時には、情報漏洩対策と業務効率化の両立を図る必要があり、SePのような統合的なセキュリティソリューションの重要性が増すだろう。

今後はAIやIoTなど最新技術の活用も視野に入れた自治体のDX推進が加速すると考えられる。セキュリティを確保しながら新技術を活用するためには、ガイドラインの継続的な改訂とそれに対応したセキュリティ製品の進化が不可欠である。

参考サイト

^ PR TIMES. 「宇都宮市様、仮想環境下インターネット接続系の速度・費用を解決 | ハミングヘッズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000010549.html, (参照 24-10-24).
Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
総務省. https://www.soumu.go.jp/

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