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システムクリエイトがLynxterS300X向け新素材PU-001を発売、産業用3Dプリンティングの応用範囲が拡大

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

システムクリエイトがLynxterS300X向け新素材PU-001を発売、産業用3Dプリンティングの応用範囲が拡大

PR TIMES より


記事の要約

  • Lynxter社製S300Xに新たにポリウレタン材料PU-001を追加
  • 専用サポート材SUP-002で複雑な形状の造形が可能に
  • 産業用途向けに高耐久性と精度の高い製品を提供

Lynxter S300X向けポリウレタン材料の追加でものづくりの可能性が拡大

システムクリエイトは2024年10月23日、Lynxter社製3DプリンターS300X LIQ21およびLIQ11向けに新たなポリウレタン材料PU-001と専用サポート材SUP-002の販売を開始した。PU-001は72 Shore Aの硬度を持つ2液混合性の高耐久材料で、400%以上の破断伸び率と優れた耐引裂性を実現している。[1]

産業用途において緊急メンテナンス部品や制振保護部品などの造形に最適な特性を持ち、-40度から90度までの幅広い温度域で使用可能となっている。UV耐性や加工のしやすさも備えており、柔軟性の高い形状の試作モデル製作にも対応するだろう。

専用サポート材SUP-002は複雑な形状やオーバーハング部分の造形をサポートし、プリント完了後は手作業で簡単に除去できる特徴を持つ。肌への無害性と一般廃棄物としての処理が可能な環境配慮設計で、ポリウレタンの仕上がり面を傷つけることなく安全に使用できるのだ。

ポリウレタン材料PU-001の性能まとめ

項目 詳細
硬度 72 Shore A
破断引張強度 7.5MPa
破断伸び率 412%
最大適用温度 -40°C ~ 90°C
黒色
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2液混合性について

2液混合性とは、2つの異なる液体状の原料を混合することで化学反応を起こし、目的の物性を持つ材料を形成する方式のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 混合後の化学反応により強固な分子構造を形成
  • 硬化後の物性を精密にコントロール可能
  • 長期保存が可能で作業効率が高い

Lynxter S300Xで使用されるPU-001は2液混合性のポリウレタン材料であり、LIQ21ツールヘッドによって2種類の液体を適切な比率で混合することで最適な物性を実現している。この技術により高い耐久性と柔軟性を両立し、産業用途に適した3D造形を可能にしているのだ。

ポリウレタン材料PU-001に関する考察

PU-001の導入により、産業用途における3Dプリンティングの応用範囲が大きく広がることが期待される。特に緊急メンテナンス部品の製造において、高い耐久性と柔軟性を持つポリウレタン材料は既存の部品の代替として有効な選択肢となるだろう。また専用サポート材SUP-002との組み合わせにより、複雑な形状の造形が可能になったことで、設計の自由度も向上している。

一方で、2液混合性材料の取り扱いには専門的な知識と経験が必要となる可能性がある。材料の保管条件や混合比率の管理、温度管理など、品質を安定させるためには適切な管理体制の構築が求められるだろう。また、産業用途での本格採用に向けては、長期使用における耐久性データの蓄積も重要な課題となる。

将来的には、より多様な色や物性を持つポリウレタン材料のラインナップ拡充が望まれる。また、使用温度範囲の拡大や強度の向上など、材料特性の更なる改善も期待したい。産業用3Dプリンティング市場の発展に向けて、新材料の開発と実績の蓄積が重要な鍵を握るだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「Lynxter社製 S300X 3Dプリンター シリコンに次いで「ポリウレタン」材料が追加 | 株式会社システムクリエイトのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000110.000140772.html, (参照 24-10-24).

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