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finalが新イヤフォンA6000を発表、新開発のf-Core DUドライバーとステンレスマウントフレームで音質向上を実現

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • finalが新イヤフォンA6000を59,800円で発売
  • 自社開発のf-Core DUドライバーを搭載
  • 新設計のステンレスマウントフレームを採用

finalがAシリーズの新イヤフォンA6000を発表

finalは新しい音質評価基準を提示するAシリーズの新イヤフォンA6000を11月14日に発売することを発表した。予約受付は10月23日から開始され、価格は59,800円となっている。フラッグシップモデルA8000で確立された音質評価法をさらに進化させ、音の粒度が極めて細かく一音一音の実在感が感じられる新たな音質を実現することに成功したのだ。[1]

A6000には完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニットf-Core DUが搭載されており、振動板やボイスコイル、磁石、磁気回路、各部接着剤などのドライバー部品から生産機器まで全てを自社で設計している。ドライバーフロントハウジングには磁力の影響を受けにくい真鍮を採用し、振動板には30μの超極細CCAWを使用することで可動部の徹底的な軽量化を実現したのである。

筐体には新開発のステンレスマウントフレームを採用し、軽量な樹脂筐体による快適な装着性と高い剛性を両立させている。樹脂筐体表面には独自のハードグレイン加工が施され、細やかな陰影を与えるとともにキズや指紋汚れを防止する機能も備えているのだ。

A6000の主な仕様まとめ

項目 詳細
筐体素材 ABS樹脂
ドライバー ダイナミック型(f-Core DU)
コネクター 2PIN
感度 101dB
インピーダンス 18Ω
質量 24g
コード長 1.2m

ダイナミック型ドライバーについて

ダイナミック型ドライバーとは、振動板をボイスコイルで駆動させて音を出力するスピーカーユニットの一種を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 豊かな低音再生が可能
  • 構造がシンプルで耐久性が高い
  • 優れたコストパフォーマンスを実現

A6000に搭載されたf-Core DUは、従来のダイナミック型ドライバーの特徴を活かしながら、振動板の時間応答性能を高めるために30μの超極細CCAWを採用している。さらに振動板は通常の1/3程度の小ロットで丁寧にプレスすることにより、圧力の偏りを最小限に抑え歪みのない均一な振動板の成形を実現したのだ。

A6000に関する考察

A6000の最大の特徴は、実際の音楽聴取状況に沿った新たな評価法を採用している点である。様々なクオリティで録音された音楽を様々な音量で聴くという現実的な使用シーンを想定した音作りは、実際の製品試聴に即した良い音を判断する上で非常に重要な取り組みだと言えるだろう。

自社開発のf-Core DUドライバーと新開発のステンレスマウントフレームを組み合わせることで、音の粒度の細かさと一音一音の輪郭の鮮明さを両立している。ドライバー部品から生産機器まで全てを自社で設計するこだわりは、高音質イヤフォンの新たな基準となる可能性を秘めているのだ。

今後は、この評価手法と技術開発の成果を活かし、より幅広い価格帯での製品展開が期待される。特にミッドレンジモデルにおいて、フラッグシップで培った技術をどのように落とし込んでいくかが注目されるところである。

参考サイト

  1. ^ final. 「A6000」. https://final-inc.com/products/a6000, (参照 24-10-25).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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