MicrosoftがSemantic Kernel用新OpenAIライブラリを発表、OpenAI v2とAzure.AI.OpenAIをサポートへ
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記事の要約
- MicrosoftがSemantic Kernel用の新OpenAIライブラリを発表
- OpenAI v2とAzure.AI.OpenAIをサポート予定
- 一部の高度な機能で破壊的変更あり
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Semantic Kernel向け新OpenAIライブラリの詳細
MicrosoftはBuild 2024カンファレンスにおいて、.NET向け公式OpenAIライブラリを発表した。このSDKにより、.NET開発者は他のプログラミング言語ライブラリと同等の機能を持つAzure OpenAIモデルにアクセスできるようになる。最新のOpenAI機能やモデルをすぐにサポートし、OpenAIとAzure OpenAIで統一された体験を提供することが可能となった。[1]
Semantic Kernelチームは、既存のOpenAIコネクタを新しいV2 OpenAIライブラリとAzure.AI.OpenAIライブラリを使用するように更新作業を進めている。これはSemantic Kernelにとって重要なアップデートとなる。完了後、開発者はプロジェクトをOpenAIとAzure OpenAIのv2ライブラリにアップグレードすることが可能になるだろう。
新しい.NET Azure.AI.OpenAI SDKはv1からv2への大幅なバージョンアップを行っており、基盤となるAPIに大きな更新が加えられている。このSDKを直接使用する開発者にとっては、いくつかの破壊的変更に対応する必要がある。しかし、Semantic Kernel開発者にとっては、抽象化によってコードの大部分がこれらの変更から保護されている。
既存のライブラリ | 新しいライブラリ | 主な変更点 | |
---|---|---|---|
OpenAI接続 | Microsoft.SemanticKernel.Connectors.OpenAI | Microsoft.SemanticKernel.Connectors.OpenAI | 名称変更なし |
Azure OpenAI接続 | Microsoft.SemanticKernel.Connectors.OpenAI | Microsoft.SemanticKernel.Connectors.AzureOpenAI | 別ライブラリに分離 |
OpenAIClient | Azure固有の名前空間型 | OpenAI SDK名前空間型 | 名前空間の変更 |
Azure OpenAI使用時 | OpenAIClient | AzureOpenAIClient | 新しいクライアント型 |
データソース指定 | - | オプションで指定可能 | 機能追加 |
破壊的変更について
破壊的変更とは、ソフトウェアの更新において、既存のコードやAPIとの互換性を失わせる変更のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 既存のコードが動作しなくなる可能性がある
- APIの使用方法や構造が大きく変わる
- 開発者側でコードの修正や適応が必要となる
新しいAzure.AI.OpenAI SDKのv2アップデートでは、基盤となるAPIに大きな更新が加えられている。このような破壊的変更は、ソフトウェアの進化や新機能の導入、パフォーマンスの向上などの理由で行われることが多い。しかし、既存のユーザーに影響を与える可能性があるため、開発者はこれらの変更に慎重に対応する必要がある。
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Semantic Kernelの新OpenAIライブラリに関する考察
Semantic Kernelの新OpenAIライブラリ導入に伴い、今後はAIモデルの進化に伴うAPIの頻繁な変更が課題となる可能性がある。AIの急速な発展により、新しい機能や改善が頻繁に行われる中で、開発者はこれらの変更に迅速に対応しながら、既存のアプリケーションの安定性を維持する必要がある。このバランスを取ることが、AIを活用したアプリケーション開発における重要な課題となるだろう。
今後追加してほしい機能としては、異なるバージョンのAPIを同時にサポートする互換性レイヤーが挙げられる。これにより、開発者は新旧のAPIを並行して使用でき、段階的な移行が可能になる。また、AIモデルのバージョン管理や、特定のバージョンへのロールバック機能なども、安定したアプリケーション開発において有用だろう。
Semantic Kernelの今後の発展に期待したいのは、AIモデルの進化に柔軟に対応できる抽象化レイヤーの強化である。AIの能力が日々進化する中、開発者がその恩恵を最大限に受けられるよう、低レベルの実装詳細を隠蔽しつつ、高度な機能を簡単に利用できるインターフェースの提供が重要になる。さらに、異なるAIプロバイダー間の互換性を高め、ベンダーロックインを回避する機能も期待したい。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「Support for Azure.AI.OpenAI and OpenAI v2 is coming | Semantic Kernel」. https://devblogs.microsoft.com/semantic-kernel/support-for-azure-ai-openai-and-openai-v2-is-coming/, (参照 24-08-01).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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