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公開：2024-10-26

.NET Upgrade AssistantがCPM対応を追加、パッケージ管理の効率化とアクセシビリティ向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• .NET Upgrade AssistantでCPMへのアップグレードが可能に
• Visual StudioとCLIの両方でCPMアップグレードをサポート
• パッケージ参照の一元管理とアクセシビリティが向上

NET Upgrade Assistant最新版のCPM対応とパッケージ管理機能の強化

.NET Upgrade Assistantチームは、Visual Studio拡張機能とコマンドラインツールで利用可能な新バージョンを2024年10月24日にリリースした。このアップデートでは、NuGet Central Package Management（CPM）へのアップグレード機能が追加され、プロジェクト全体でのパッケージバージョンの一元管理が可能になった。^[1]

Visual Studio拡張機能では、プロジェクトノードから直接CPMアップグレードを実行でき、複数のプロジェクトを同時に選択してアップグレードすることが可能になった。トランジティブピニングがデフォルトで有効化され、パッケージのバージョン管理がより効率的になっている。

パッケージの参照管理方法も大幅に改善され、プロジェクトファイルやターゲットファイル、Directory.Build.propsなどの様々な場所で定義されたパッケージ参照を自動的に検出して修正することが可能になった。アクセシビリティの改善も行われ、スクリーンリーダーとの互換性が向上している。

CPMアップグレード機能の詳細

Central Package Managementについて

Central Package Management（CPM）とは、ソリューション全体でNuGetパッケージのバージョンを一元管理するための機能であり、以下のような特徴を持っている。

• パッケージバージョンの集中管理が可能
• トランジティブピニングによる依存関係の制御
• プロジェクト間の一貫性の確保

CPMはDirectory.packages.propsファイルでパッケージのバージョン情報を一元管理することで、複数のプロジェクトで同じバージョンのパッケージを使用することを容易にしている。パッケージ参照の検出と修正が自動化され、プロジェクトファイルやターゲットファイルなど様々な場所で定義された参照も適切に処理することが可能だ。

.NET Upgrade AssistantのCPM対応に関する考察

CPMへのアップグレード機能の追加は、大規模なソリューション管理において非常に重要な進展となっている。パッケージバージョンの一元管理によって、プロジェクト間の一貫性が保たれ、依存関係の管理が格段に容易になることが期待できるだろう。

しかし、既存のプロジェクトをCPMに移行する際には、特にカスタムビルド構成や複雑な依存関係を持つプロジェクトで予期せぬ問題が発生する可能性がある。移行プロセスの自動化と手動での確認作業のバランスを取ることが、スムーズな導入の鍵となるだろう。

今後は、より複雑なプロジェクト構成にも対応できるよう、移行ツールの機能拡充が望まれる。特にマイクロサービスアーキテクチャやモノレポ構成のプロジェクトにおいて、CPMの利点を最大限に活かせるような機能の追加が期待される。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「.NET Upgrade Assistant Now Supports Upgrading to Centralized Package Mangement」. https://devblogs.microsoft.com/dotnet/dotnet-upgrade-assistant-cpm-upgrade/, (参照 24-10-26).

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