セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-26

富士ソフトとマイクロソフトが医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスを改訂、医療情報システムの安全性向上に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 富士ソフトがマイクロソフトクラウドのセキュリティリファレンスを改訂
• 3省2ガイドラインに対応した新しい医療機関向けクラウドサービス対応を提供
• 医療情報システムのセキュリティ強化と効率的な運用を実現

医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスの改訂について

富士ソフトは日本マイクロソフトと連携し、3省2ガイドラインに対応した医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスを2024年10月16日に公開した。医療業界におけるサイバー攻撃の増加と高度化に対応するため、厚生労働省、経済産業省、総務省が発行するセキュリティガイドラインへの準拠が必要不可欠となっている。^[1]

富士ソフトは2023年から3省2ガイドライン対応支援コンサルティングサービスを提供し、多くの医療情報システムメーカーに活用されている実績がある。日本マイクロソフトとの長期的な連携により、Microsoft製品に関連する高度な技術力と幅広い実績を活かしたサービスを展開している。

遠隔診療やビッグデータによる医療情報の利活用など、医療情報システムの発展にはインターネットとクラウドの活用が不可欠となっている。セキュリティを確保しながら、Microsoft製品を使用した医療情報システムの提供事業者への支援を強化し、業界動向に合わせた様々なサービスを展開することで医療関連顧客の安全性向上に貢献している。

医療機関向けセキュリティリファレンスの主要項目

セキュリティリファレンスの詳細はこちら

3省2ガイドラインについて

3省2ガイドラインとは、医療情報システムのセキュリティに関する指針として、厚生労働省、経済産業省、総務省が共同で発行しているガイドラインのことである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 医療情報システムの安全管理に関する基準を規定
• クラウドサービス事業者への要求事項を明確化
• 医療情報の適切な取り扱いと保護を推進

医療情報システムのクラウド化が進む中、3省2ガイドラインは2021年に発行され、世の中の動向に合わせて改版されている。クラウドサービス事業者は改訂に追随するセキュリティリファレンスを医療情報システムメーカーに提示する必要があり、医療情報の安全な管理と運用を実現するための重要な基準となっている。

医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスに関する考察

医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンスの改訂は、医療情報システムのセキュリティ強化に大きく貢献する取り組みである。特に富士ソフトと日本マイクロソフトの連携により、高度な技術力と実績に基づいた信頼性の高いガイドラインが提供されることで、医療機関のデジタル化を安全に推進することが可能になるだろう。

今後は医療情報のデジタル化がさらに加速し、クラウドサービスの利用も増加することが予想される。医療情報の機密性を保ちながら、効率的なデータ活用を実現するためには、セキュリティリファレンスの継続的な更新と、それに対応できる技術者の育成が重要な課題となってくるだろう。

医療DXの推進には、セキュリティと利便性のバランスが重要な要素となる。富士ソフトと日本マイクロソフトには、今後も医療機関のニーズに応じたセキュリティソリューションの提供と、より使いやすいシステムの開発を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「富士ソフト、3省2ガイドラインに対応したマイクロソフトクラウドの「医療機関向けクラウドサービス対応セキュリティリファレンス」を改訂 | 富士ソフト株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000061382.html, (参照 24-10-26).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
3. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
4. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html
5. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

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