neoAIがSB C&Sとディストリビューター契約を締結、オンプレミス生成AI基盤の販売強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

neoAIがSB C&Sとディストリビューター契約を締結
オンプレミス生成AI基盤パッケージの販売を展開
全国13,000社の販売ネットワークを活用

neoAI Chat for オンプレミスのパッケージ販売開始

株式会社neoAIは、オンプレミス生成AI基盤パッケージ「neoAI Chat for オンプレミス」の販売について、SB C&S株式会社とディストリビューター契約を2024年10月28日に締結した。企業データをRAG形式で読み込ませる生成AIパッケージは金融機関や電力会社など日本のエンタープライズ企業を中心に提供されていたが、オンプレミスやプライベートクラウドで動作する生成AIのニーズに応えて開発が進められた。^[1]

新パッケージでは自社データ利用のセキュリティ面を担保しつつ高い精度での出力を実現することが可能となり、より多くの企業における生成AI開発と活用が期待される。neoAI Chatが提供する様々な管理機能に加えて、オンプレで動作するLLMを用いたRAGを構築することで機密度の高いデータを読み込ませることができるようになった。

SB C&Sが持つ全国約13,000社の販売ネットワークを通じて「neoAI Chat for オンプレミス」の普及を図るとともに継続的な製品改良と新機能の開発に取り組んでいく。東京大学松尾研究室発のスタートアップであるneoAIは生成AIに特化したソリューション提供をさらに強化していく方針だ。

neoAI Chat for オンプレミスの特徴まとめ

項目	詳細
主な特徴	企業データのRAG形式での読み込み
対象顧客	金融機関、電力会社などのエンタープライズ企業
セキュリティ	オンプレミス/プライベートクラウドでの運用
データ処理	機密度の高いデータの読み込みが可能
販売網	SB C&Sの全国約13,000社のネットワーク

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RAGについて

RAGとは「Retrieval-augmented generation」の略称で、既存の文書やデータベースから関連情報を検索・取得し、生成AIの出力を強化する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

既存データを活用した高精度な情報生成
企業固有の情報を基にした回答生成
データの最新性と正確性の確保

neoAI Chat for オンプレミスではRAG技術を活用することで、企業が保有する機密性の高いデータを安全に活用することが可能となっている。オンプレミス環境で動作するLLMとRAGを組み合わせることで、セキュリティを確保しながら高精度な生成AIの実現を実現している。

neoAI Chat for オンプレミスに関する考察

neoAI Chat for オンプレミスの最大の利点は、企業の機密データを外部に流出させることなく生成AIを活用できる点にある。特に金融機関や電力会社などセキュリティ要件の厳しい業界において、オンプレミス環境での運用は大きな価値を持つことになるだろう。ただし、導入企業側でのLLMの管理やメンテナンスが必要となるため、技術的なサポート体制の整備が重要となる。

今後の課題として、オンプレミス環境でのLLMの性能向上とモデルの更新プロセスの確立が挙げられる。クラウド型の生成AIと比較して機能面での差が生じないよう、継続的な改善が求められる状況だ。解決策としては、セキュリティを担保しながらモデルを効率的に更新できる仕組みの構築が重要になってくるだろう。

SB C&Sの販売ネットワークを活用することで、多くの企業への導入が期待される一方で、各企業のニーズに合わせたカスタマイズや運用支援の体制構築が不可欠となる。今後は業種や規模に応じたテンプレートの提供や、導入事例の共有による知見の蓄積が重要になってくるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「neoAI、SB C&Sとオンプレミス生成AI基盤パッケージ「neoAI Chat for オンプレミス」のディストリビューター契約を締結 | 株式会社neoAIのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000109048.html, (参照 24-10-30).

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