FimeがEMV C-8非接触カーネルテストサービスを世界初提供、非接触決済の効率化とセキュリティ強化に貢献
PR TIMES より
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記事の要約
- FimeがEMV C-8非接触カーネルのテストサービスを開始
- 複数ブランドのカーネル実装が不要に
- Ingenicoが初のEMVCo C-8カーネル認証を取得
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EMV C-8非接触カーネルのテストサービス開始
Fimeは2024年10月21日、EMV C-8非接触カーネル仕様に準拠したテストサービスを世界で初めて提供開始した。新しい非接触カーネル仕様では複数のブランド固有のカーネルを実装・維持する必要がなくなり、エコシステムのコストと複雑さが大幅に削減されることが期待される。[1]
新しいカーネルは既存のPOS端末で動作するため端末の交換が不要となり、認証プロセスの改善によって開発サイクルが短縮された。テストの効率化と自動化によって、取引速度の向上と最新の暗号技術の統合が実現されている。
Ingenicoは初のパートナーとしてFimeのテストサービスを利用し、AXIUM DX8000決済デバイスで世界初のEMVCo C-8カーネル認証を取得することに成功した。クラウドベースのテストツールとテストスイートはEMVCoの認定を受けており、端末タイプ認証テストの実施が可能だ。
EMV C-8非接触カーネルの特徴まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
主な利点 | 複数ブランドのカーネル実装が不要 |
対応端末 | 既存のPOS端末で動作可能 |
セキュリティ | 最新の暗号技術を統合 |
開発効率 | 開発サイクルの短縮、テスト効率化 |
認証状況 | IngenicoのAXIUM DX8000が世界初取得 |
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非接触カーネルについて
非接触カーネルとは、非接触決済端末の中核となるソフトウェアコンポーネントであり、カードとの通信やデータ処理を制御する重要な要素である。以下が主な特徴として挙げられる。
- カードとの非接触通信プロトコルの実装
- 取引データの暗号化と認証処理
- 決済ブランドごとの仕様への準拠
EMV C-8非接触カーネルは従来の仕様と比較して、複数のブランド固有のカーネルを個別に実装する必要がなくなった革新的な規格である。新しい暗号技術を統合することで、より安全で高速な非接触決済の実現が可能となっている。
EMV C-8非接触カーネルに関する考察
EMV C-8非接触カーネルの導入により、決済端末メーカーは複数のブランド固有カーネルの実装・保守から解放され、開発リソースの効率的な活用が可能になる。既存のPOS端末との互換性が確保されていることで、加盟店の導入コストを抑えながら最新のセキュリティ機能を実装できるメリットは非常に大きい。
今後の課題として、既存の決済システムからの移行における互換性の確保や、新旧カーネルの並行運用期間における運用負荷の増加が考えられる。移行期間中のトラブル対応や運用コストの最適化が重要になってくるだろう。
将来的には、非接触決済の普及拡大に伴い、より高度なセキュリティ機能や新しい決済手法への対応が求められる。EMV C-8非接触カーネルの進化により、キャッシュレス社会の実現に向けた技術基盤がより強固なものとなることを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「Fime EMV ® C-8非接触カーネル使用のテストサービスを開始、 業界初(2024/10/29時点、自社調べ) | FIME JAPAN株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000133692.html, (参照 24-10-31).
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