エクサウィザーズがGPT-4oの国内提供を開始、Azure OpenAI Service PTUに対応しセキュリティと高速処理を実現

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

exaBase 生成AIがGPT-4oの国内提供を開始
Microsoft Azure東日本リージョンでの利用が可能に
約550社、5万以上のユーザーが利用中

エクサウィザーズのexaBase 生成AIがGPT-4oの国内提供を開始

株式会社エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは、日本マイクロソフトと連携し、GPT-4oのMicrosoft Azure東日本リージョンでの利用を開始した。これにより、Azure OpenAI Service PTUに対応し、データ処理を国内で完結させることが可能となった。高精度・高速レスポンスかつ、セキュリティ面で安心のデータ処理が国内で完結できる生成AIサービス・プロダクトを提供し続けることで、ユーザーの業務の生産性向上や事業の革新を支援する。^[1]

exaBase 生成AIは、現時点で約550社、5万以上のユーザーに利用されている。国内リージョンでの提供により、データ処理を国内で完了することでデータのコンプライアンスにも配慮し、業務における個人情報や機密情報を用いた文書の作成、情報の処理がしやすくなる。また、PTUによる安定提供により、処理リソースの占有的な利用が可能となり、応答速度向上とさらなる安定稼働を実現する。

GPT-4oは、米OpenAI社が提供するGPTシリーズの中でも精度・スピードともに高精度かつ画像を読み込んで認識・分析が可能であり、ユースケースの拡大が期待される基盤モデルだ。しかし、日本国内リージョンでは一般提供されていないことから、セキュリティやコンプライアンス面での懸念から利用を控える企業も多かった。Exa Enterprise AIは、これらの課題を解決し、より多くの企業がGPT-4oを活用できる環境を整備した。

	国内リージョン提供	PTUによる安定提供	コスト
主なメリット	データ処理の国内完結	応答速度向上と安定稼働	追加コストなし
対象ユーザー	全ユーザー	全ユーザー	全ユーザー
期待される効果	コンプライアンス対応強化	高速なレスポンス実現	導入障壁の低下

Azure OpenAI Service PTUについて

Azure OpenAI Service PTUとは、処理能力を事前に予約することで、応答速度の向上と安定稼働を実現する手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

処理リソースの占有的な利用が可能
応答速度の向上と安定稼働を実現
高速なレスポンスや高い可用性が求められる用途に適している

Azure OpenAI Service PTUは、企業がAIサービスを利用する際の重要な課題である性能と安定性を同時に解決する手法だ。事前に処理能力を予約することで、急激な負荷増大時でも一定のパフォーマンスを維持することが可能となる。これにより、ミッションクリティカルな業務や大規模なデータ処理を必要とするアプリケーションでも、安定したAI機能の提供が実現できる。

GPT-4oの国内提供に関する考察

GPT-4oの国内提供開始により、今後日本企業のAI活用が加速する可能性がある。しかし、同時にAIの誤用や不適切な利用によるリスクも増大する可能性があり、企業はAIガバナンスの構築やAI倫理に関する社内教育の強化が求められるだろう。また、個人情報保護法や各種規制との整合性を保ちつつAIを活用する方法について、さらなる議論と指針の策定が必要になると予想される。

今後、GPT-4oの機能拡張として、日本語特有の文脈や文化的背景をより深く理解し、より自然な日本語での対話や文書生成が可能になることが期待される。また、業界特化型のファインチューニングモデルの提供や、よりセキュアなデータ処理方法の開発など、企業のニーズに合わせたカスタマイズ機能の充実も望まれる。これらの進化により、AIの活用範囲がさらに広がり、日本企業の競争力強化につながる可能性がある。

GPT-4oの国内提供は、日本のAI市場に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。今後は、AIの技術革新とビジネス活用のバランスを取りながら、日本独自のAI活用モデルが構築されていくことだろう。エクサウィザーズやMicrosoftなどの先進企業が、この変革をリードしつつ、日本企業全体のDXを加速させる役割を果たすことが期待される。同時に、AIの社会実装に伴う倫理的・法的課題への対応も重要な論点となるはずだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「exaBase 生成AI、高速処理版GPT-4oの提供を開始 | 株式会社エクサウィザーズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000272.000030192.html, (参照 24-08-01).
Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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