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大熊町と南国アールスタジオがバーチャル文化センターを開設、3Dデータで文化財と記憶の継承へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

大熊町と南国アールスタジオがバーチャル文化センターを開設、3Dデータで文化財と記憶の継承へ

PR TIMES より


記事の要約

  • 大熊町と南国アールスタジオがバーチャル文化センターを公開
  • 3Dデータで文化センターと緞帳を再現し歴史を継承
  • 2024年11月2日のふるさとまつりで体験可能に

大熊町と南国アールスタジオによるバーチャル文化センターの取り組み

大熊町と南国アールスタジオは2024年10月30日、大熊町3Dデジタルアーカイブプロジェクトの第一弾として解体工事中の大熊町文化センターと馬の背岬を描いた緞帳をメタバースプラットフォームWHITEROOM内でバーチャル文化センターとして再現した。このプロジェクトは震災と原発事故の影響で解体が進められている文化センターの歴史を後世に継承する取り組みだ。[1]

バーチャル文化センターでは1992年4月の開館時に東京電力ホールディングスから寄贈された縦8.3m横16.4mの西陣織の緞帳を3Dデータとして再現している。緞帳は保存方法などの問題から廃棄が決定したため南国アールスタジオが2023年7月25日の見納め会で高性能3Dレーザースキャナにより詳細に計測を行った。

現在帰還困難区域に含まれている馬の背岬を描いた緞帳は実物のように体感することが可能で避難先で暮らす町民や関係者がバーチャル空間で思い出や希望を共有できる。ホワイエには震災前の大熊町の様子を伝える動画や資料も展示され来館者同士でコメントを交わせる対話型のコミュニケーションも実現している。

バーチャル文化センターの機能まとめ

項目 詳細
公開開始日 2024年11月2日(ふるさとまつり2024)
一般公開日 2025年3月頃(大熊町ホームページ)
主要コンテンツ 3D再現された文化センターと緞帳
展示内容 震災前の町の様子、イベント写真・動画
特徴 来館者同士のコメント機能、対話型コミュニケーション
対応デバイス スマートフォン、タブレット、パソコン

緞帳について

緞帳とは厚手の生地で作られた布で一般的には劇場などの舞台と観客席を区切る上下に開閉する幕のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 舞台と観客席を区切る機能的役割
  • 芸術性の高い装飾的要素
  • 伝統工芸技術の粋を集めた作品性

大熊町文化センターの緞帳は1992年の開館時に東京電力ホールディングスから寄贈された縦8.3m横16.4mの西陣織で制作された作品だ。町の景勝地である馬の背岬を描いた貴重な文化財として長年にわたり町民に親しまれてきたが保存方法などの課題から3Dデータとして後世に継承されることとなった。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「福島県大熊町と南国アールスタジオが「バーチャル文化センター」を公開(ニュースレター) | 大和ハウス工業株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002200.000002296.html, (参照 24-10-31).

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